市民病院の患者数 経営改善取組後も減少傾向
赤穂市民病院の一日平均患者数の推移で、有識者による経営検討委員会の提言を受けて経営改善の取組を始めた2022年度以降も患者数の減少に歯止めがかかっていないことがわかった。
市は医師不足や人口減少などを要因に挙げるが、同じ赤穂市に立地する赤穂中央病院では外来患者数に大きな減少は見られず、入院患者数は増加に転じている。
外来の一日平均患者数では、両病院ともコロナ禍が起きた2020年度に大きく落ち込み、その翌年に上向きになった。中央病院はその後もほぼ横ばいで推移したのに対し、市民病院は再び減少。入院は2022年度までは市民病院が患者数で上回っていたが、23年度に逆転した。
赤穂市は、患者数が減少した主な要因として、▽医師不足▽人口減少▽はりま姫路総合医療センターの開院▽脳神経外科で多発した医療事故による影響―などを挙げているが、それぞれの出来事がどの程度、患者の減少につながったのかは明らかになっていない。