若返りたいなら旬の「ゴーヤ」! 血管をしなやかにする簡単保存食レシピ【専門家が伝授】
歳を重ねると次第に硬くなっていく血管。何もしないでいると、それが「動脈硬化」「脳梗塞」「心筋梗塞」につながってしまう場合も...。ずっと健康でいるためには。毎日手軽にできることでの予防が大切です。今回は立命館大学 スポーツ健康科学部 教授の家光素行(いえみつ・もとゆき)先生に「血管がやわらかくなる食事」についてお聞きしました。
※この記事は紙&WEBマガジン『毎日が発見』2023年5月号に掲載の情報を再構成したものです。
ポイントになるのは「NO」⁉を増やす食事を習慣化
血管の若返りに不可欠な
しなやかな血管を保つ
血管の若返りに不可欠なのが、血管の拡張作用がある一酸化窒素=「NO」。これは食事からも促すことができます。「NO産生に役立つ栄養素の一つが、きゅうりやゴーヤに多いシトルリンというアミノ酸の一種。キャベツやごぼう、えのきだけ、ビーツに豊富な硝酸塩は、体内で亜硝酸塩に変化し、さらにNOに変換されます」
そこで、NOを増やす食材を使った保存食をご提案。毎日の献立に一品加えてみましょう。
NOの材料ゴーヤ
時間がたつほどにうま味が増しゴーヤの苦味も気になりません。白あえやごまあえ、きんぴら...どんな料理にもよく合います。
【ゴーヤの昆布漬け】
50gあたり9kcal/塩分0.4g
材料(作りやすい分量)
ゴーヤ...2本
昆布(5cm角)...2枚
塩...小さじ1/2
作り方
(1)ゴーヤは縦半分に切って種とわたを除き、1cm幅に切る。塩少々(分量外)でもんで10分おく。
(2)沸騰した湯に(1)を入れ、1分ゆでてザルに上げて冷ます。
<ポイント>グツグツと沸騰した湯で1分程度、さっとゆでればOK 。
(3)食品用ポリ袋に(2) 、昆布、塩を入れてもみ、2時間以上おく。
<ポイント>空気を含ませるように振りながら、よく混ぜ合わせる。
●保存は冷蔵庫で4~5日間可能
※保存期間は目安です。保存状態などにより異なる場合もありますのでご注意ください。
※保存容器は清潔で完全に乾いたものを使用してください。
《ゴーヤの昆布漬けで作る》
【ゴーヤの昆布漬けトマト煮】
1人分194kcal/塩分0.8g
材料(2人分)
ゴーヤの昆布漬け...1/4量
鶏ひき肉...100g
玉ねぎ...1/2個
にんにく...1/2片
オリーブ油...大さじ1
カットトマト缶...200g
ケチャップ...小さじ2
塩...少々
作り方
(1)玉ねぎは2cm角、にんにくはみじん切りにする。
(2)フライパンににんにくとオリーブ油を入れて熱し、香りが立ったら玉ねぎを入れて炒める。玉ねぎが透き通ってきたら鶏ひき肉、「ゴーヤの昆布漬け」を入れて炒め、ひき肉の色が変わってきたらトマト缶とケチャップを入れる。
(3)沸騰してきたら蓋をして5分煮込む。蓋を外して混ぜながら水けを飛ばし、塩で味をととのえる。
【ゴーヤとツナのマヨサラダ】
1人分79kcal/塩分0.8g
材料(2人分)
ゴーヤの昆布漬け...1/4量
ツナ缶...1缶(70g)
コーン缶...50g
マヨネーズ...小さじ2~3
こしょう...少々
作り方
ツナ缶とコーン缶の汁をきり、他の材料全てと混ぜ合わせる。
取材・文/寳田真由美(オフィス・エム) 撮影/米山典子 スタイリング/片野坂圭子 レシピ制作・監修・栄養計算/成澤文子