「カット野菜」に脚光…キャベツ高騰のなかでなぜ手ごろなお値段が続くの?聞いてみた
原材料高に加え、物流費や人件費の増加で“常態化”しつつある、食料品の春の値上げラッシュ。
そんな中で人気を集めているのが、お財布に優しい『カット野菜』です。
取材したのは、札幌の食品加工工場です。
野菜の値上げが続く中、手ごろな価格で手に入る『カット野菜』は今、売り上げの主力になっています。
北海道によりますと、100グラムあたりのキャベツの道内の販売価格は、去年2月は【26円】でしたが、今年は【51円】に…。この1年で2倍近い値上げです。
それでも、新鮮で日持ちもするカット野菜は売れ筋商品だといいます。
お買い物をしている人に聞いてみると…
70代女性
「3日に1回買います。毎日食べてるから安いと助かります」
40代女性
「キャベツ1玉だと値上がりしてるので、手が出しやすいカット野菜を買うことが多い」
まだまだ待ち受けている値上げ…
帝国データバンクによりますと、3月に値上げする飲食料品は【2343品】。
さらに4月は、3月の約1.8倍となる【4170品】の値上げが待ち受けています。
2024年1月から4月のグラフと比べても、値上げの勢いが大幅に強まっているんです。
値上げラッシュの中、なぜカット野菜は価格を抑えることができるのでしょうか?
食品加工工場・フレッシュフーズの宝蔵隆志社長がそんな疑問に答えてくれました!
「原料を契約農家にお願いして、毎年契約の数を決めて安定した価格で仕入れられる」
野菜ごとに、まとめて農家と契約するため、価格変動が少ないのです。
“物価の優等生”として、値ごろ感が人気の『カット野菜』。もうしばらく家計を支える存在になりそうです。
文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい
※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2025年3月3日)の情報に基づきます。