LA山火事、ハリウッドにも影響 ─ マーク・ハミルらも避難、アカデミー賞ノミネートは発表延期
米ロサンゼルス西部で発生した大規模な山火事被害により、ハリウッドに大きな影響が現れ始めている。
2025年1月7日、アメリカ西部ロサンゼルス近郊のパシフィック・パリセーズで山火事が発生。乾燥と強風の影響で急速に拡大し、現地では約10万人の住民に避難指示が出された。被害を受けた地域には、ハリウッド俳優などが暮らす住宅地も含まれる。この火災で、少なくとも5人が死亡した。
被害を受け、第97回アカデミー賞の投票は期限を1月12日から14日に延長した。そのため、ノミネート作品の発表は17日から19日に延期されている。英国映画テレビ芸術アカデミーは11日にビバリーヒルズのフォーシーズンズ・ホテルで予定していた恒例のティーパーティー・イベントを中止する。12日に予定されていたクリティック・チョイス・アワードも26日に延期となった。
マンディ・ムーアやパリス・ヒルトン、ダイアン・ウォーレン、キャメロン・マシスンといったセレブリティらも邸宅を焼失。スペンサー・プラットも自宅を失ったが、「息子のベッドがハートの形に燃えていたことが、唯一の前向きな印」と気丈につとめた。
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ジェイミー・リー・カーティスは、自宅は無事ながらも周囲一帯が焼け野原になったと報告している。『スター・ウォーズ』ルーク・スカイウォーカー役のマーク・ハミルは火が迫る中で無事に避難し、SNSで「93年以来最悪の火災」と綴った。
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作品製作にも影響が生じている。ディズニーやユニバーサル、ワーナー・ブラザースは一様にスタジオやオフィスを原則閉鎖し、リモートワークを奨励。また、ユニバーサル・スタジオ・ハリウッドも8日に閉鎖された。
ドラマ「グレイス・アナトミー」「Suits LA」など、現地製作の数々のテレビドラマは撮影を中止。「フォールアウト」シーズン2の撮影も一時延期された。名物トーク番組「Jimmy Kimmel Live」も8日の放送を取りやめた。
米CBSは、山火事と消防士の活躍を描くドラマ「ファイア・カントリー」の10日の再放送を中止した。米ABCドラマ「ジェネラル・ホスピタル」は9日の放送前、登場人物が火災に巻き込まれる展開が含まれることを受け、視聴者に注意を促している。
ロサンゼルス内では10館の映画館が閉鎖され、興行への影響も予想されている。
Source:Variety(,,,,) , Deadline(,,,,),THR(,,,),