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「ザ・ボーイズ」製作者、安易なシリーズ拡大にNO ─ 「パンクロッカーだからセルアウトしたくない」「風刺してきた対象になりたくない」

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Amazonシリーズ「ザ・ボーイズ」といえば、巨大フランチャイズ化するスーパーヒーロー映画や過剰な商業主義を風刺した異色のスーパーヒーロードラマだ。一方で、本作の派生作品が続々登場していることから、本来の風刺的な要素が損なわれるのでは?との指摘もある。こうした見方を踏まえ、クリエイターのエリック・クリプキがユニバース拡大に対する懸念を明かしている。

米のインタビューで、「自分たちが5年間風刺してきた対象になってしまうことを本当に恐れています」と語ったクリプキ。その上で、「ザ・ボーイズ」を反体制的な「パンクロック」に例え、商業的な成功や大衆受けを追い求めすぎて本来のメッセージを失わないないよう努めていることを明かした。

「『ザ・ボーイズ』はパンクロッカーです。だからこそ、セルアウトするのは余計に辛い。僕は本当に一生懸命、セルアウトしないよう努めています。スピンオフを作るのは、我々が本当に大切だと思い、情熱を持っているからです。決して急激に拡大することが目的ではなく、『ザ・ボーイズ』とは異なる新しいストーリーを語ることができるからです。」

またスピンオフを企画する際は、「どんな選択をするかに対して慎重であり、なぜその選択をしたか説明できるようにしている」とクリプキ。各作品の向き不向きは視聴者が決めることだが、共通して「一定のクオリティを維持している」と感じてほしいと述べた。

「ザ・ボーイズ」ユニバースからは、大学を舞台にしたスピンオフドラマ「ジェン・ブイ」(2023-)、アニメシリーズ「ザ・ボーイズ ダイアボリカル」(2022)がすでに配信されているほか、メキシコが舞台の新スピンオフ「 The Boys: Mexico(原題)」と前日譚ドラマ「ヴォート・ライジング(原題:Vought Rising)」が進行中。今回のクリプキの発言から、これ以上のユニバースの拡大には慎重な姿勢を示していることがうかがえる。

なお、本家「ザ・ボーイズ」は次なるシーズン5で完結予定。撮影はまもなくとなる。

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