【リアル給与明細】営業職の男性。手取りが増えない……。残業は体力的にきついです【FPが解説】
読者から寄せられたリアルな給与明細を大公開。質問内容から、改善できるポイントがあるのか、ファイナンシャルプランナーが解説します。【27歳 営業】
【リアル給与明細】27歳、営業の場合
プロフィール
27歳、男性
ゲーム業界の営業
▼現状
仕事内容は、お店に製品を置いてもらえるための営業活動。
労働時間は月160時間、残業は50時間程度。
ボーナスは10万円程度。
【相談内容】できるだけ残業をして収入を上げていかないと手取りが増えません。勤務時間が長い分体力的にきついと感じています。残業しなくても貯金をしていけるようにしたいです。
解説するのは……
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。
現在のお給料は全国平均と比べると高い?低い?
質問者さんは、今のお給料では残業をしないと手取りが増えない現状がご不満なのですね。
ではまず、質問者さんのお給料を全国平均と比べてみましょう。
質問者さんの現在の収入を年収換算すると約360万円になります。
一方、厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、質問者さんと同年代の営業職業従事者の平均年収は約471万円*です。
*……参考:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」
このことから、質問者さんのお給料は、ご自身でも感じていらっしゃるように平均よりも低い水準と言えそうです。
残業に頼らず収入アップ!時間単価を上げる働き方を考えよう
質問者さんは、残業によって収入を増やしているものの、体力的な負担を感じているのですね。
今後、残業に頼らず貯金していくためには「自分の時間単価を上げる」ことが大切になります。
時間単価を上げるとは?
質問者さんの収入は、ボーナスを入れると月収換算で約30万円。
月の労働時間は残業を入れると210時間ですので、1時間あたり約1,400円で働いていることになります。
この1時間あたりの単価を上げることが「時間単価を上げる」ということです。
営業スキルを高めて成果を出す
営業職の場合、成果を出すことでインセンティブや昇給につながる可能性があります。
社内のトップセールスの人に同行して技術を学ばせてもらったり、商談力や提案力を磨くために本や動画で勉強したりしても良いですね。
転職で待遇の良い職場を探す
今の会社で昇給の見込みが少ない場合、給与水準が高い会社へ転職するのも選択肢の一つです。
同じ営業職でも業界や会社によって年収の差が大きいので、転職サイトやエージェントを活用して自分の市場価値を確認してみましょう。
副業で体の負担を減らす
残業している時間を、副業に充てる方法もあります。
在宅でスキマ時間にできる副業を選べば、会社で残業をするよりも体の負担を減らせるかもしれません。
クラウドソーシングサイトを通せば、データ入力やライティングなどのお仕事が受注できます。営業経験を活かしてSNS運用代行やコンサルティング業務にチャレンジしてみても良いですね。
まとめ
・質問者さんのお給料額は、平均よりも低い水準です。
・残業に頼らず貯金するために「自分の時間単価を上げる」ことを意識しましょう。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。