愛猫が『野生を忘れている…』と思うシーン5選 幸せなイエネコはこうなる!?
『野生を忘れている…』と思う5つのシーン
野生の猫の生活は、常に危険と隣り合わせ。一瞬の隙が命取りになるため、気を抜くことができません。
一方イエネコはというと、衣食住が保証されているだけあって穏やかな生活を送っています。だからなのか、いささか隙が多いように見えることもしばしば。
そこで今回は、『野生を忘れている…』と思うシチュエーションを5つ紹介いたします。皆様の愛猫はいくつ当てはまりますか?
1.どこでも寝落ちしてしまう
部屋のそこかしこで無防備に寝落ちしている光景を目にすると、"警戒心がないなぁ"とほっこりした気分になりますよね。
それは猫側も同様で、どこで眠っても襲われないと確信しています。ちなみに爆睡する猫もやはり、野生では味わえない安心感を得ていて、ついつい深い眠りに落ちてしまうのです。
2.やる気スイッチが入らない
猫は生粋のハンター。本来であれば狩りをするので、獲物に見立てたおもちゃにも俊敏に反応するはずなのですが反応がイマイチ。
やる気スイッチが入らない愛猫を見ても、やはり野生を忘れていると感じるでしょう。それもそのはず。
飼い主さんが食事を用意してくれると分かっている以上、無駄な動きをせずにのんびりしていたいと思うのがイエネコなのです。
確実に食べられるという点では幸せなのですが、運動不足が祟れば肥満になります。将来的なことを考えると、遊びのための野生の本能は目覚めさせておいたほうがよさそうです。
3.鳴いて自己主張する
事ある毎に「ニャーニャー」と鳴くことも、野生では考えられません。声を発することで敵に居場所を悟られ、見に危険が及ぶからです。
飼い主さんに対して積極的に話しかけてくるのは、もはや人間の生活に馴染んだ証。人間同士のコミュニケーションツールを駆使していることになります。
更に目が合っても威嚇しなくなることも野生から離脱した証拠です。野生では喧嘩を売っていると見なされるので、目を逸らしてやり過ごしています。
逆に言えば初対面の猫に対して目を凝視するのはタブー。特にお外での生活が長かった猫は目線を外して優しく声掛けするところから絆を深めていくと良いでしょう。
4.成猫になっても甘えん坊
野生の猫は、生後半年を目安に母猫から独立します。そこからは完全にひとりになるため、母猫も甘えは許しません。
かたや家猫はどうでしょうか。独立どころか、飼い主さんを下僕のように従えてしまいますよね。
毎日のようにスリスリと甘えたり、撫でれば喉をゴロゴロと鳴らして喜んだり、まるで子猫のような反応が永久に続きます。これもやはり、野生を忘れた姿といえるでしょう。
問題なく留守番ができるのであれば、甘えたい時に甘えさせてあげましょう。
5.ちょっぴりドジ
幼い頃から人間と暮らす猫は、ちょっぴりドジな一面がちらつきます。
例えばソファーの隅っこで昼寝をしていて、寝返りを打ったら転がり落ちてしまった。お気に入りの椅子に飛び乗ろうとしたら、ジャンプ力が足らなかったなど。
野生では命に関わることも多いので一大事ですが、イエネコはそれほど深くは気にしません。何事も無かったようにやり過ごしてしまいます。想像するだけで平和ですね。
ただ、意外と低い位置からの転落が怪我の元に繋がるので、落ちてしまった後は怪我のチェックをしておきましょう。
まとめ
優しい飼い主さんの元、平和な日常を過ごすイエネコはいい意味で"猫らしさ"を失います。野生を忘れられるということは、それだけ警戒心が薄らぐので幸せなことといえるでしょう。
見た目はワイルドなのに中身はポンコツ。そんなギャップに出会えるのもイエネコならではです。飼い主さんも一緒になって、のほほんとした猫ライフを楽しんでください。
ただし、食べ過ぎや運動不足は肥満につながるので要注意。若いうちは時々野生の本能を目覚めさせ、狩りを模した遊びを積極的にやらせましょう。
シニアの猫の場合は、ひなたぼっこや窓の外の景色を見ることで脳に刺激が与えられます。野生味をなくした猫にも適度な野生感は必要なこと。心が弾む楽しい方法で、内に秘めたワイルド感を引き出しながら健康長寿を目指してみてください。