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サッカーの歴代オリンピック日本代表とオーバーエイジ枠一覧

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パリ五輪の日本代表Ⓒゲッティイメージズ

2024年パリ五輪男子サッカーはスペインが優勝

2024年のパリ五輪男子サッカー日本代表は準々決勝でスペインに0-3で敗れた。グループリーグ3試合を無失点と安定した戦いぶりで1位通過し、1968年メキシコ五輪以来56年ぶりとなるメダルが期待されたが届かなかった。

決勝は準々決勝で日本を破ったスペインが開催国フランスとの激闘を制し、32年ぶりの金メダルに輝いた。

これまでのオリンピック日本代表メンバーはどのような構成だったのだろうか。オーバーエイジ枠が新設されたアトランタ五輪以降を振り返ってみたい。

アトランタで「マイアミの奇跡」起こした西野ジャパン

Jリーグが創設されて間もない日本サッカーが世界に衝撃を与えたのが1996年のアトランタ五輪だ。西野朗監督はオーバーエイジ枠を使用せず、23歳以下のメンバーのみで戦った。


グループDに入った日本は初戦のブラジル戦で伊東輝悦が決めた1点を守り切り、大番狂わせの勝利。「マイアミの奇跡」と語り継がれる日本サッカー界の貴重な1ページだ。

しかし、続くナイジェリア戦に0-2で敗れ、ハンガリーには3-2で勝ったものの得失点差で及ばず、決勝トーナメント進出を逃した。優勝はナイジェリアだった。

シドニー五輪でベスト8進出

2000年のシドニー五輪は、2年後の日韓共催ワールドカップで日本をベスト16に導くフィリップ・トルシエ監督が指揮。オーバーエイジ枠ではGK楢崎正剛、DF森岡隆三、MF三浦淳宏がメンバー入りした。


グループDに入った日本は、初戦で高原直泰が2ゴールを決めて南アフリカに2-1で逆転勝ち。2戦目のスロバキア戦も中田英寿と稲本潤一がゴールを決め、2-1で勝利を収めた。3戦目はブラジルに完封負けしたものの、予選リーグ2位で決勝トーナメントに進出した。

準々決勝のアメリカ戦は柳沢敦と高原直泰がゴールを決めたものの、PK戦で敗退。メダルには届かなかった。優勝はカメルーンだった。

アテネ五輪は予選敗退

山本昌邦監督に率いられたアテネ五輪では、GK曽ヶ端準とMF小野伸二の2人がオーバーエイジ枠でメンバー入りした。


グループBに入った日本は、初戦のパラグアイ戦で小野伸二が2ゴール、大久保嘉人が1ゴールを決めたが、3-4で敗戦。続くイタリア戦でも先制され、阿部勇樹と高松大樹のゴールで追い上げたが、2-3で敗れた。

最終戦は大久保嘉人のゴールでガーナを破ったが、予選リーグ敗退となった。優勝はアルゼンチンだった。

北京五輪は3戦全敗

反町康治監督が指揮を執った北京オリンピックではオーバーエイジ枠は使用しなかった。本田圭佑、香川真司、岡崎慎司、内田篤人、長友佑都、吉田麻也ら後にA代表で主力となるメンバーが揃っていた。


グループBに入った日本は、初戦のアメリカ戦に0-1で完封負け。続くナイジェリア戦も豊田陽平の1ゴールのみで1-2で落とし、3戦目のオランダ戦も0-1。3戦全敗といいところなく、予選リーグ敗退となった。

優勝はアテネに続いてアルゼンチンだった。

ロンドン五輪でベスト4入り

ロンドン五輪で指揮を執った関塚隆監督はオーバーエイジ枠でDF徳永悠平、DF吉田麻也をメンバーに入れた。


グループDに入った日本は、初戦のスペイン戦で大津祐樹がゴールを決め、1-0で好スタート。続くモロッコ戦も永井謙佑のゴールで1-0、3戦目のホンジュラスとはスコアレスドローで2勝1分けとし、予選リーグを1位で突破した。

準々決勝のエジプト戦。日本は永井謙佑が先制ゴールを奪うと、後半に吉田麻也と大津祐樹も当店を奪い、3-0で快勝。1968年のメキシコ五輪以来44年ぶりの準決勝進出を決めた。

メダルの期待が高まった準決勝。日本は大津祐樹のゴールで先制したが、メキシコに逆転を許し1-3で敗れた。さらに3位決定戦でも韓国に0-2で敗れ、4位となった。優勝はメキシコだった。

リオ五輪は決勝トーナメント逃す

リオデジャネイロ五輪では、手倉森誠監督がオーバーエイジ枠をフル活用。DF藤春廣輝、DF塩谷司、FW興梠慎三がメンバーに名を連ねた。


グループBに入った日本は、初戦のナイジェリア戦で興梠慎三、南野拓実、浅野拓磨、鈴木武蔵がゴールを決めたものの5点を失い、4-5で敗戦。続くコロンビア戦は浅野拓磨と中島翔哉のゴールで引き分けに持ち込み、3戦目は矢島慎也のゴールでスウェーデンに1-0で勝利したが、予選リーグ3位で敗退した。

決勝でドイツをPK戦の末に退けた開催国・ブラジルが初優勝を飾った。

東京五輪は惜しくも4位

新型コロナウィルス感染拡大により1年延期されて2021年の開催となった東京五輪。登録メンバーが18人から22人に増え、試合ごとに18人のメンバーを選出して4人はベンチ外とする規定に変更された。

森保一監督はオーバーエイジ枠でDF酒井宏樹、DF吉田麻也、MF遠藤航を起用した。


日本はグループリーグで南アフリカ共和国に1-0、メキシコに2-1、フランスに4-0で3連勝。久保建英が3試合連続ゴールを決める活躍で首位通過した。

ニュージーランドとの準々決勝も0-0の末にPK戦で勝利。しかし、準決勝でスペインに0-1で敗れると、3位決定戦でもメキシコに1-3で敗れた。久保建英がピッチで号泣したシーンは語り草だ。

決勝はブラジルが延長の激闘の末に2-1でスペインに勝利。リオデジャネイロ五輪に続いて連覇を果たした。

パリ五輪は準々決勝敗退

パリ五輪は大岩剛監督がオーバーエイジ枠を使用せず、五輪アジア最終予選を兼ねたU―23アジアカップの優勝メンバーを中心に選ばれた。直前合宿でDF半田陸がケガしたため、バックアップだったDF鈴木海音と入れ替わった。


グループDに入った日本は初戦でパラグアイに5-0と快勝すると、マリを1-0、イスラエルも1-0で下して3連勝。スーパーセーブを連発したGK小久保玲央ブライアンに“国防ブライアン”のニックネームが付いた。

スペインとの準々決勝は前半11分、フェルミン・ロペスにミドルシュートを決められて大会初失点。前半終了間際に細谷真大がゴールネットを揺らしたが、VARによるビデオ判定の結果オフサイドと判定されてゴールが取り消されると、後半にも2失点して0-3で敗れた。

決勝は日本に勝ったスペインが、開催国フランスと延長の激闘の末に5-3で勝利。1992年バルセロナ五輪以来32年ぶりの金メダルを獲得した。得点王には8得点のモロッコFWソフィアン・ラヒミが輝いている。

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記事:SPAIA編集部

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