ポークソテーレシピ!プロのタマネギソース&やわらかく焼くコツ
厚切り豚肉が食べごたえのあるポークソテーですが、肉がかたくなってしまったり、端の方がよく焼けていなかったりした経験はありませんか?そこで、豚肉をやわらかいまま、まんべんなく焼くコツと、簡単にできるタマネギソースの作り方を、料理教室主宰や料理本執筆など、幅広く活躍される冷水希三子さんに教えていただきました。
タマネギソースのポークソテー
焼き目が香ばしく、やわらかいポークソテーです。甘くてコクのあるタマネギソースがベストマッチ!
材料(2人分)
豚ロース肉(ステーキ用など厚めのもの※):2枚
タマネギ:1/2個(約100g)
塩:適量
常温に戻しておく。
<A>*材料を合わせておく
みりん:大さじ1
酒:大さじ1
酢:小さじ1
ショウガ(すりおろろし):少々
濃口醤油:小さじ1
砂糖:小さじ1
水:50ml
<付け合わせ>
キャベツ:1/6個(約200g)
しそ(大葉):10枚
作り方
タマネギをスライスし、1つ下の画像くらいのサイズ感のざく切りにする。
おいしく作るコツ
・タマネギは薄切りだと長くてソースにしたときに食べにくいため、ざく切りにします。
・大き目のざく切りにすることで、食感も楽しめます。
・ざく切りにするときは、端から順に切っていくとまな板の上で広がりにくいです。
付け合わせのキャベツとしそは千切りにし、合わせておく。
memo
・キャベツにしそを混ぜることで、爽やかで香りの良い千切りキャベツになります。
千切りキャベツがお店の食感になるコツはコチラ
豚肉の脂身と赤身の境目に、3cmくらいの間隔で幅1cmほどの切り込みを、下まで貫通させるように包丁の先で入れて筋を切る(包丁の入れ方は下の画像を参照)。豚肉に塩をふる。
おいしく作るコツ
・豚肉を常温に戻すことで、焼きムラがなくなります。
・豚肉は焼いて縮むとき、筋が引っ張られてかたくなります。筋を切ることで、かたくなりにくくなります。
フライパンに油をひき、火をつける前に豚肉を入れ、中火にかけてじっくり焼く。
おいしく作るコツ
肉を入れてから火をつけるとゆっくり火が入るため、かたくなりにくいです。
肉汁が浮いてきたら、ひっくり返してもう片方の面も焼く(焼き色の目安はすぐ下の画像を参照)。焼き終わったら、皿に取り出しておく。
おいしく作るコツ
・トングで肉を押した時に、少しへこんで跳ね返ってくるようになったら焼き終わりの目安です。
・脂身の多い端の部分がまだ赤いようなら、すぐ上の画像のようにフライパンのふちに豚肉を寄せて、端にだけ火を通します。
・皿に取り出して休ませておくことで、余熱で火が入り、豚肉がしっとりと仕上がります。
タマネギソースを作る。フライパンに残っている豚肉の脂で、1を中火でよく炒める。
タマネギがすぐ下の画像のようにきつね色になったら、Aとショウガを入れる。さっと混ぜ合わせ、濃口醤油、砂糖、水を加え、中火のままとろみが出るまで煮詰める(とろみ加減は1つ下の画像を参照)。
おいしく作るコツ
・豚肉から出た脂で炒めることで、タマネギが香ばしく旨みも出ます。
・酢をきかせることで、さっぱりとしたソースになります。
【ソースのアレンジ】
タマネギを炒め終わる直前に1cm角に切ったトマトをお好みで加えると、トマトのコクと酸味がきいたスッキリ濃厚なソースになになります。
皿に取り出しておいた5にかけ、2の付け合わせを添える。
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・付け合せに少量の酢を加えてもおいしくいただけます。
ポークソテーとトンテキの違いとは?
ポークソテーは、塩・コショウで下味をつけた厚切りの豚肉を焼き、後でタマネギソースやマスタードソースなど好みのソースを掛けます。一方トンテキは、ニンニクや醤油、ウスターソースなどで味付けしながら焼くという違いがあります。
最後に
やわらかく焼いたポークソテーに、コクのあるタマネギソースをたっぷりとかけてどうぞ!
<!--冷水希三子さんプロフィール-->
冷水希三子/Kimiko Hiyamizu
料理家/フードコーディネーター/料理教室主宰
レストラン、カフェでの勤務を経て、フードコーディネーターとして独立。季節の味や素材を大切にしながら、雑誌や広告などを中心に活躍。著書に『さっと煮サラダ』、『スープとパン』(いずれもグラフィック社)、『ハーブのサラダ』(アノニマ・スタジオ)など。
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[タマネギ]栄養と、冷凍&冷蔵&常温保存や、選び方、切り方も
特有の辛みやにおいのある、タマネギ。そんなタマネギに含まれる成分の1つである「ケルセチン」は、ポリフェノールの一種です 。また、炒めたタマネギは、うま味成分であるグルタミン酸を含んでおり、料理をいっそうおいしくする薬味としても効果を発揮します。
最終更新:2024.10.16
文・写真:冷水希三子
監修:冷水希三子、カゴメ