人生で初めて「コイン精米機」を使ってみた / 玄米を精米する者だけが足を踏み入れられる聖域に初潜入…!
先日、親戚から昨年収穫したという玄米をもらった。コメの価格高騰が社会問題となっている中で非常にありがたい。「精米してから食べなさい」とのこと。ついに道路脇で見かける精米所を利用する日が来たか……!
そんなわけで今回は、生まれて初めて「コイン精米所」とやらを利用してみることに。コインランドリーみたいに玄米を投入口に入れ、仕上がり(つき加減)を選択したら自動的に白米がタンクにたまるという。実際に流れをご覧いただきたい。
・精米所
調べたところ、私の住んでいる地域には精米所がけっこうたくさんあることが分かった。それこそ道路脇だけでなく、スーパーや洗車場の敷地内にも設置してあるらしい。
そういえば、道の駅や直売所では希望のお米をその場で精米するサービスがあったような。やはりお米は精米したてが1番美味しいのだろう。玄米で保存しておいて食べる直前に精米する方も少なくないと聞いたことがある。
・ついに
とにかく近所の精米所にやってきた。山小屋みたいなビジュアルが玄人感を漂わせている。玄米を精米する者だけが入室を許される聖域……!
ちなみになんと「玄米30kgをわずか4分半で精米できる業界初のマシン」があるらしい。クソッ、どれくらい凄いのか分からぬ……!
また精米機の裏に「糠室」なる部屋もあって、なんなら精米をしなくても「米ぬか」を自由に持ち帰れるようだ。米ぬかは、ぬか床や畑などの肥料だけでなく消臭剤や入浴剤としても活用できるらしいぞ。
・精米してみた
さて、それではいよいよ精米である。こちらの精米機には「残粒米排出装置(機内に米が残らない装置で、もち米や前利用者の米が混ざることがほとんどない)」と「高性能石抜装置(石が混ざらない装置)」が付いているそうだ。
んで、料金は玄米10kgまで100円・20kgまで200円・30kgまで300円。流れは「お金を入れる」「玄米を投入する」「つき具合を選ぶ」とのこと。せっかくだから「7ぶつき」にしてみたい。いよいよ “分つき米” デビューである。
というわけで、お金を投入。私が持ってきたのは約5kgなので100円を入れます。
玄米を投入口にザバーッと流して……
仕上がりボタン(7ぶつき)を押す。
しばらく(30秒ほど)待つと、白米タンクに精米されたお米がたまっていく。
おおおおおお……
スゲエエエエエ!
足元のペダルを踏んだら米袋に白米が流れ込む仕組みだ。
──というわけで、無事に精米が完了。ちなみに7分づきは「白米とほぼ同じ」らしいが、素人からすれば7分づきでも「ほぼ玄米」に見えた。少し胚芽が残っているだけで別物に見える。
・炊いてみた
7分づきは名前のとおり、胚芽やぬかを70%削り取ったお米で炊き上がりは白米に近い。炊飯ジャーの「分づき米」の目盛りを確認したところ、いつもの水位より少し多めで炊くらしい。
・はじめての分づき米
全体的にやや薄黄色く色づいているものの、食べてみたら意外と普通だった。ほんの少しだけプチプチとした食感が残っているくらいか。それでも3分・5分づき米と比べれば “ほぼ白米” なのだろう。7分づき米は「分づき米がはじめての方」にオススメだそうだ。
ちなみに精米前のお米は精米後のお米より長持ちすると言われている。長期間保存する必要がある場合は、玄米を購入して食べる直前に食べる分だけ精米するのが良さそう。というわけで、はじめての精米所 & 分づき米レポートは以上である。それではまた!
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.