<毒親>実の両親が嫌いになった人、きっかけは何だった?大人になった女性たちが語る壮絶なエピソード
子どもは誰だって親のことが大好き。そうなれば理想的ですが、なかには実の親が苦手だったり、顔も見たくないほど大嫌いだったりする人もいるでしょう。先日ママスタコミュニティには「実の親が嫌いって人いる?」というタイトルで、こんな投稿がありました。
『実の親が嫌いな人。きっかけは何だった?』
今回は実の親が嫌いだというママたちが、嫌いになったきっかけの出来事や育った家庭環境、現在の関係性など、リアルなエピソードを綴ってくれました。詳しく見ていきましょう。
きょうだい差別、虐待、行動監視……親からされて嫌だったこと
『長男教。兄ばかりで私のことは放置だったから』
『きょうだい差別、孫差別』
きょうだいはどうしても周囲から比較されたり、きょうだい喧嘩でお互いにいがみ合ったりすることがあるでしょう。そんななかでも両親だけは差別などせず、きょうだい全員に無償の愛を注いでほしいもの。しかしそうではない育てられ方をしたことで、両親のことを大嫌いになってしまったママもいるようでした。長男だけを可愛がって自分は放置されたというママもいれば、きょうだい間だけにとどまらず、自分たちの孫の代まで差別されているというママまでいました。
『嫌いというより受け入れられない。関わりたくない。親の保護下にいるときは親の意思の強要、反発や意見をすると暴力を振るわれる。行動の監視。 社会人になり逃げるように家を出て結婚した。結婚後も人生の節目節目で過干渉、行動監視は続いた』
『とにかくお金にだらしない。シングルだから男にもだらしない。仕事はしているけど、見栄っ張りだから貧乏から抜け出せない。威圧的な物言いで自分が悪くても謝ることがない。こんな毒親だから好きになる要素がない。私が結婚後は旦那にまで迷惑をかけまくりで最悪』
また親からの虐待や暴力という、本来あってはならない経験をしたママもいました。幼少期は親に逆らうことができずに虐待も我慢して愛情を求めていたものの、大人になってからそんなことをされた親のことが嫌いになったとハッキリ自覚したというエピソードには胸が締め付けられます。また過干渉だったり、お金や異性にだらしなかったりと、親の言動や行動を通して嫌いになってしまったという人もいました。
夫婦喧嘩を目の前でされた、暴力を振るわれた……ママたちの壮絶なエピソード
『夫婦喧嘩を子どもの前でする。すぐ機嫌が悪くなる父親。父親の愚痴を私にする母親』
『子どもの頃から虐待され続け、10代の頃はただ寂しいだけだったけど、大人になって経験値を積んだときに両親がとんでもない毒親だったと気づいた瞬間、大嫌いになった』
『父親が嫌い。警察沙汰を起こして私が謝りに行かされたから。たくさんの人に迷惑をかけておいて、偉そうにしているから警察署内で泣きながら怒った』
今回の投稿で多かったのは虐待という投稿でした。直接的に暴力を振るわれるだけでなく、目の前で夫婦喧嘩を見せられたり、母親から父親の悪口を聞かされたりと、心理的な虐待を受けてきたママたちは少なくありませんでした。酔っぱらって父親から暴力や性暴力を受けても母親から見て見ぬふりをされたというママもいて、コメントを読んでいるだけでも辛くなってきます。さらには警察沙汰を起こした父親から迷惑をかけられたというママも。こんなことをされたら親のことを嫌いになって当然ですよね。
『細かいことの積み重ねだよ』
『実母しかいないけど、昔から合わない。最初は私が反抗期とかもあったからかなと思っていたけど、大人になって気づいた。実母の性格が嫌い』
またハッキリと嫌いになった出来事があるわけではないケースもあるようです。日常の些細な積み重ねによって大嫌いになってしまったというコメントもありました。「実母と性格が合わないから」というママも。血の繋がりがあるとはいえ、やはり人と人同士なので「自分の親だから無条件で好き」となるわけではないことがよくわかります。
大人になってから距離を取っているママたち。「親を反面教師にして子育てを頑張っている」
『自分が母親になったからこそ、なぜ守ってくれなかったのかと問いたい。今は一定の距離を保ちつつ、子育てで頼ることもあり付き合っている。心から大好きなわけではないから仮面な気がして苦しいし、ドロドロした感情になることもある。反面教師にしているので、自分は今家庭を待って心から幸せ』
『小さいときは罵声と暴力で、体が大人になってからはモラハラ暴言。「お母さんの言う通りにしなきゃ、自分はダメな人間なんだ」という感じ。子ども産んでからも親が過干渉で精神的に変になったら、病院で「PTSD」と言われた。母親を嫌いなんてひどい人間だと思っていたけど、治療して回復したら大っ嫌いになったし、嫌いだったと素直に思えた』
『社会に出ると同時に疎遠になっている。憎んではいないけど、関わりたくない。旦那も義両親も理解してくれて義妹とも仲が良いので、今は義実家が自分の家で家族みたいになっている』
子どもにとって家は自分の生活の中心を占める場所です。どんなにひどい親でも子どもは親に嫌われたら生きていけないと感じますし、愛情を求めてすがってしまうのは当然でしょう。しかし大人になって社会に出たり、結婚をしたりしてから自分の親の非常識さや歪んだ愛情に気づくケースは珍しくないのではないでしょうか。「うちの親は普通ではなかった」「自分は親が嫌いなんだ」と自覚することで、自分の人生を新たにスタートできるのかもしれません。ママたちからも「今は一定の距離を取って反面教師にして子育てをしている」「親を嫌うなんてダメな人間だと思っていたけど、嫌いになれたことで楽になった」というコメントも寄せられていました。
また旦那さんと自分の家庭を築くことで、親とは作れなかった家族像を実現していったり、義両親から本当の娘のように愛情をたくさん受けていたりするママも。親と縁を切ったり疎遠にしたりして自分の心を守る距離を大事にしながら、大人として親と対峙している様子も受け取れました。今回の投稿では自分が子どもの頃にしてもらえなかった愛情表現を、わが子にたくさん注いでいるママたちが多く見られました。自分の親が嫌いでも反面教師にしながら立派な子育てはできる。そんなことをママたちが教えてくれた投稿でしたね。