好きなときにファミマ製品が返礼品としてもらえる! 「ファミマふるさと納税」で寄附をしてみた
みんな、ふるさと納税やってるかい? 「返礼品競争が過熱するのは望ましくない」なんて言われるけれど、やはり目的は肉や魚や高級果物だ。納税サイトを開けば、ショッピングモールさながらに全国の特産品がずらりと並ぶ。
ただ、ふるさと納税には「返礼品が届くのに時間がかかる」「いつ届くかわからない」といった欠点もある。楽しみに待っていたのに、在庫不足や産地偽装発覚など自治体側の都合でキャンセルになるケースも皆無ではない。
そんななか、ファミリーマートでいつでも返礼品を受け取れる「ファミマふるさと納税」がスタートした。いったいどういう仕組みなのか、どんなものを受け取れるのか体験してきた!
・ファミペイを使った「ファミマふるさと納税」
「ファミマふるさと納税」とは、ファミリーマート独自の電子マネーシステム「ファミペイ」を通じて行う寄附、と言い換えられる。支払いも返礼品の受け取りも、ファミペイのアプリ上で行う。
登録されている返礼品はサラダチキンやスナック菓子など、見慣れたファミマ製品。
まったく “ご当地感” はないけれど、考えてみれば、それぞれの製品に生産地や製造地が存在する。必ずどこかに「それ、うちの製品です!」という自治体があるわけだ。なるほどなぁ!
筆者はファミペイ初利用なので、会員登録をするところからレポートしていく。すでにファミペイを使っているという人は、次の段落までスキップ。
最初に必要なのはスマートフォンアプリ「ファミペイ」のインストール。電話番号認証による本人確認を求められるが、画面の指示に従うだけなので簡単だ。
インストールしただけでもアプリ内のお知らせを見たり、一部のサービスを使ったりはできるけれど、肝心の支払いができない。ふるさと納税をするためには電子マネーを有効化する必要がある。
アプリ上で暗証番号の設定をして、必要な金額をチャージする。チャージの方法は現金・銀行口座・ギフトコードなどいくつかあるのだが、クレジットカードはJCBブランドのみ! 筆者は持っていなかったので、店舗レジでの現金チャージが一番手軽そうだ。
ここまででファミペイの準備は完了。続いて「ファミマふるさと納税」の会員登録をするのだけど、最初にファミペイ会員情報と紐づける「ファミペイ認証」を求められる。
ちょっとややこしくなってきたが、「ファミペイ」「ファミマふるさと納税」それぞれ独立した手続きが必要で、両者を連携させるイメージだ。
いずれ確定申告など税金の処理に使うので、会員登録では住所や氏名を正確に入力する必要がある。活動名などではなく、住民票と同じになるよう入力しよう。
これで事前作業は終了! 作業の流れをざっくりまとめると以下のとおり。普段からファミペイを使っている人は①~③をスキップできる。
①ファミペイのアプリをインストール
②ファミペイの会員登録(アプリ上)
③電子マネーを有効化してチャージ(アプリ上)
④ファミペイとファミマふるさと納税を紐づける(ウェブサイト上)
⑤ファミマふるさと納税の会員登録(ウェブサイト上)
※途中に複数回の電話番号認証あり
結構な手順があり、スマートフォンに慣れないシニアなどは戸惑いそうだ。ただし、すべて「初回のみ必要な作業」だから、次回以降はスイスイ進むはず。
・さっそく寄付をしてみよう!
実際の寄付は「ファミマふるさと納税」のウェブサイトから行う。今回は第1弾として、ファミマのプライベートブランド20品目から事業がスタートしている。金額は1000円からとお手軽。
いろいろ見比べた結果、「鹿児島県いちき串木野市」のサラダチキンに決定! 通販サイトのようにアイテムをカートに入れたら寄附に進む。同じ自治体なら、複数の商品を一度に決済できる。
「税金の使途は?」「ワンストップ特例制度を使う?」など、ほかのふるさと納税サイトでも聞かれるような項目を入力していく。支払い方法は、先述のとおりファミペイ決済オンリーだ。
アプリ上で即時決済が行われ、「回数券」という形でクーポンが届く。あとは該当の商品を店頭で探し……
使いたいクーポンをアプリ上でセットして、店員さんにバーコードを読んでもらえば商品との引換完了!
もちろん当日すぐにクーポンを使う必要はなく、90日以内なら好きなタイミングで引換可能。たとえば1枚は使って1枚は残す、ということもOK。
今回は合計3000円の寄附で「サラダチキンスモーク×1個」「サラダチキンスティック×3本」をゲットした。
・ふるさと納税の不満を解消
ファミリーマートの事前リサーチで “ふるさと納税の困りごと” を聞いたとき、「返礼品がいつ届くのかわからない」という声が非常に多かったのだという。これ同意!
多くの返礼品は、自分で受取日時を選べない。自治体側にお任せで、それも「2~4週間」など幅があることがほとんどだ。そのため「使いたいときに届かない」「帰省などの不在時にぶつかる」といったミスマッチがしばしば起こる。
過去に筆者にも経験がある。とくに「年○回お届け」のような定期便が危険で、自分でも忘れた頃に商品が発送される。「季節のフルーツ」が見事に長期不在時にあたり、しかも日時の変更はできず、ギリギリ受け取れたときには半分傷んでいた。これに懲りて、生鮮品は決して頼まないと決めている。
「食事券」「宿泊券」「体験チケット」などの無形物もたくさん出品されているが、ここでも「発送まで時間がかかる」「発送日が読めない」のが大きな難点。筆者はよく旅行先のレストランの食事券などを申し込むのだが、出発に間に合うか微妙で、泣く泣く見送るパターンもかなりあった。
しかし今回のファミマふるさと納税は、その場で寄附&その場でクーポン発行&受け取りは自分の好きなタイミングでOKという、とても便利なシステム。12月の駆けこみ納税にも活躍しそうだ。現物だけでない、チケット発行などにも拡大してくれたらかなり嬉しい。
なお、2025年4月30日(水)までに合計5000円以上の寄附をすると、もれなくファミペイ無料クーポン5枚をプレゼント中。抽選じゃないぞ、「もれなく」だぞ! あとは来年、控除の申請を忘れないように!!
参考リンク:「ファミマふるさと納税」公式サイト
執筆:冨樫さや
Photo:PR TIMES、RocketNews24.
Screenshot:ファミペイ(iOS)