この“男”は一体何者なのか?“災”の意味は?香川照之が不穏な雰囲気を漂わせる『災 劇場版』ティザー予告
「第73回サン・セバスティアン国際映画祭」のコンペティション部門に正式招待された映画『災 劇場版』が、2026年2月20日(金)より公開される。このたび、ポスタービジュアルとティザー予告が解禁となった。
誰もが、自分には関係ないと思っていた
本作は、斬新な映像表現が国内外で注目を集める監督集団「5月」の関友太郎と平瀬謙太朗が監督、脚本、編集を務める。長編デビュー作『宮松と山下』に続き、スペイン語圏最大の歴史ある本年度の「サン・セバスティアン国際映画祭」で2作連続かつ、アルノー・デプレシャン、エドワード・ベルガーといった名匠たちが名を連ねたコンペティション部門での正式招待という快挙を成し遂げた。前作からの再タッグとなる香川照之が主演を務め、中村アンをはじめとする主役級のキャストが脇を固める。WOWOWの「連続ドラマW 災」を再構築し、全く新しい「恐怖」を描く映画として、観る者の信じる恐怖を覆すサイコ・サスペンスが誕生した。
香川照之扮する「男」が煙草をふかすインパクト大のポスタービジュアルは、煙で左半分が消えかかってはっきりと分からない表情と、「誰もが、自分には関係ないと思っていた。」というキャッチコピーが、これから降りかかるであろう災いの不穏さを際立たせている。
「誰もが、自分には関係ないと思っていた」というテキストと共に映し出されるのは、女子高生や、運送業者、ショッピングモールの清掃員など、あらゆる場所でささやかな日常を送る人々。一方刑事たちは複雑な表情を浮かべ、中村アン扮する堂本は涙を流している。そして、様々な服装、髪型、雰囲気を漂わせた“男”(香川照之)が次々と映し出される。この男は一体何者なのだろうか?
また「いつどこで誰が災難に合うかなんて誰も分からないんだよ」「人は理由もなく死なないので」という意味深な台詞、車の下敷きになった足元や海に浮かぶ髪の毛など不安を煽るカットが続き、最後の若い男の泣き叫ぶ姿が物語の混沌さを想起させる。
予告には、“男”を演じた香川、堂本刑事役の中村のほか、災いが降りかかる人々を演じる中島セナ、松田龍平、内田慈、藤原季節、じろう(シソンヌ)、坂井真紀、堂本の同僚刑事役に竹原ピストル、宮近海斗といった主役級の豪華な面々も登場。予告中盤に次々と映し出された“男”はどのように人々と関わっていくのだろうか?そしてタイトルの“災”とは何を意味するのだろうか?謎が謎を呼ぶティザー予告となっている。
『災 劇場版』は2026年2月20日(金)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開