「障害児が気楽に遊べる場を」 工科大でクローバーフェス
障害児だけで気兼ねなく遊べる空間を――。そんなテーマで2年前に始まった「クローバーフェスティバル」が5月18日(日)、東京工科大学八王子キャンパスの体育館で行われる。観覧・参加無料。主催するのは市内を拠点に活動するクローバープロジェクト。
「誰にも遠慮せずボールを使って体を動かしたり、絵を描いたり。いろんな体験を通して自分の好きなことを見つけてほしい」と話すのは理事長の加々美太一さん。元プロサッカー選手の加々美さんは知的障害を伴った肢体不自由の子を持つ父親でもある。子育て中、自身が安全面や人の目を気にし、子どもの遊び場を見つけることに苦労した経験からこの活動を開始。今回で5回目の開催となる。
プロスポーツ選手だった加々美さんの人脈を生かし、豪華なゲスト陣が今回も集合。元サッカー日本代表の内田篤人さんや元バレーボール女子日本代表の大友愛さん、柔道五輪メダリストの杉本美香さん、柔道家でYouTuberのドンマイ川端さんらが子どもたちと一緒に体を動かす。また、協賛企業である猿田彦珈琲のドリップバッグのパッケージづくりにグラフィックアーティストのTAMOさんと一緒に挑戦するなど、盛りだくさんの企画を用意した。
「障害児は同伴者がいないと現場に来れないことが多い。障害児を持つ家族同士のコミュニティづくりもテーマの一つ」と加々美さん。保護者の不安を少しでも取り除くため、保育士、看護師などの専門家やオムツ換えの個室なども用意。スタッフの榊原辰巳さんは「参加者が安全に過ごせるよう準備しています。手伝ってくれる人も募集中」と話している。
午後1時から4時まで。対象は障がいがある未就学児から高校生まで(家族の同行歓迎)。動きやすい服装で室内履きや水分補給用の飲料などは持参すること。定員は200人。申込締切は16日(金)だが、当日も受付可。問合せは同事務局【メール】fbsl@depois-japan.com