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国指定100周年のご開帳 龍峰寺の千手観音像

タウンニュース

17日のご開帳の様子

海老名市国分北の龍峰寺(大西龍彦住職)で、3月17日に木造千手観音立像のご開帳が行われた。100年前に国宝に指定され、その後重要文化財に再指定された秘仏。国分南の郷土資料館「温故館」では海老名市による写真パネル展が開催されている。

千手観音像は境内の観音堂後方の収蔵庫に安置され、元日と同観音の縁日にちなんだ3月17日にご開帳が行われる。当日は大西住職が収蔵庫の鍵を開けて読経を行い、参拝客が列を作った。

高さは約2mほど、42の手の一部は頭上で組み、仏像を載せ、この形が京都の清水寺にある千手観音像を写したとも言われている。作られたのは奈良時代から鎌倉時代まで様々な説がある。大正14年(1925年)に古社寺保存法で国宝とされ、戦後の1950年に文化財保護法に基づき重要文化財に指定された。

2008年には奈良国立博物館、2020年に県立歴史博物館で公開され、そのタイミングで建物の免震工事も行ってきた。大西住職は「文化財を広く多くの人に見て頂くための開帳。代々お預かりしている仏様を、次の世代へ引き継ごうと100年を節目に心新たにした」と話す。

温故館(国分南1の6の36)でのパネル展では観音像の正面や背面、細部の写真のほか、清水寺と龍峰寺との関連について紹介する。開催は5月11日まで、入館無料。(問)温故館【電話】046・233・4028

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