食べて美味しい!観て美味しい!映画『たべっ子どうぶつ THE MOVIE』蒼井翔太さん、小澤亜李さん、水瀬いのりさん、東山奈央さんが「たべっ子どうぶつ」愛を語りつくす!【インタビュー】
映画『たべっ子どうぶつ THE MOVIE』蒼井翔太&小澤亜李&水瀬いのり&東山奈央インタビュー
映画『たべっ子どうぶつ THE MOVIE』が、2025年5月1日(木)より全国ロードショー!
「たべっ子どうぶつ」は、1978年の発売開始より長く愛され続ける国民的おかし。「おいしく、楽しく、食べて学ぶ」をテーマに、日本はもとより世界20カ国以上で販売されるギンビス社のロングセラー商品です。
そんな国民的おかし「たべっ子どうぶつ」がまさかの映画化! お馴染みのどうぶつたちが、フル3DCGアニメーションとなって映画館にやってきます。映画オリジナルキャラクターのぺがさすちゃんも仲間入りし、戦闘力ゼロ(!?)のモフモフなどうぶつたちがスクリーンで大暴れ!
アニメイトタイムズでは、本作の公開を記念して、かばちゃん役の蒼井翔太さん、うさぎちゃん役の小澤亜李さん、ねこちゃん役の水瀬いのりさん、きりんちゃん役の東山奈央さんにインタビュー。映画の見どころやお互いのキャラクターの魅力、アフレコ収録の裏話などを語っていただきました。
【写真】映画『たべっ子どうぶつ THE MOVIE』蒼井翔太&小澤亜李&水瀬いのり&東山奈央インタビュー
「たべっ子どうぶつ」は、小さな頃から側にいた存在
ーー『たべっ子どうぶつTHE MOVIE』をご覧になった感想をお聞かせください。
かばちゃん役・蒼井翔太さん(以下、蒼井):この作品のキャッチコピーに「“かわいい”だけで世界を救う」とありますが、映画を観終わった後はかわいいだけではなく、「私たちがこの世界で生きていく上で、ちょっと必要なこと」というメッセージが込められていたと思います。
うさぎちゃん役・小澤亜李さん(以下、小澤):映画冒頭のプライベートジェットのシーンで、仲良しなたべっ子どうぶつたちが途中ちょっとギスギスしているんです。公開中の本編クリップ映像は、その辺りで終わっていると思うんですけど、その後で悪いピンクのわたあめたちと戦うために、一致団結するところもいいなと思いました。
ねこちゃん役・水瀬いのりさん(以下、水瀬):子どもの頃から「たべっ子どうぶつ」のおかしを食べていましたし、今でもすごく好きで見かける度に食べるキャラクターたちに自分が声をあてられるということにもビックリしています。
小さな頃から側にいた存在だったので、「逆にアニメ化していなかったんだ」という驚きもありました。アニメーションのたべっ子どうぶつたちとは「はじめまして」のはずなんですけど、そういう感覚が全然ないです。ずっと側にいてくれたことに、改めて気づくことも映画とリンクしますし、観終わった後で「遠くに見えるものではなくて、近くにある幸せを大事にしたいな」と感じました。
きりんちゃん役・東山奈央さん(以下、東山):「たべっ子どうぶつ」はグッズを集めるぐらい昔から大好きだったんです。ただ、それぞれのどうぶつたちが男の子なのか、女の子なのか、知らなかった方も多かったのではないでしょうか。新たにそれぞれの性格が加わって、個性豊かなたべっ子どうぶつたちが大スペクタルの冒険に飛び出す。笑いあり、涙あり、感動ありの素晴らしい大作になっていると思います。
ーー今作で特に見てほしいシーンや注目してほしいポイントをお聞かせください。
蒼井:ネタバレにならないように言いますと、「自分を良くしていくための努力は必要であっても、自分を良く見せるための見栄や嘘はいらないんだな」と感じさせてくれるシーンがあります。
小澤:一致団結するたべっ子どうぶつたちが、とってもかわいく描かれています。コミカルなシーンも想像以上に多くて、大人の私たちにも刺さる物語で、かわいいだけではなく、楽しい掛け合いにもぜひ注目してほしいです。
水瀬:キャラクターのデフォルメやかわいさに目が行きがちだったんですけど、キャラクターたちが考える気持ちは我々の年齢感に近いところもあって。大人も子どもも関係なく、それぞれのキャラクターにある個性や感情の動きを感じてほしいです。
東山:おかしが映画化するなんて前代未聞すぎますけど、誰もが知っているキャラクターなので親しみやすいですよね。子どもが観ても、大人が観ても楽しめる映画というと、シンプルな聞こえ方にはなってしまうのですが、みなさんの予想を遥かに超える内容になっています。
スイーツランドの世界観にスッと入っていけますし、映画からもモフモフ感が伝わってくるので、五感が刺激される素晴らしい映画だと思いました。
お互いが演じるキャラクターの魅力を語り合う!
ーーお互いが演じるキャラクターについて、お聞かせください。
蒼井:うさぎちゃんは今の時代を象徴するキャラクターだと思います。うさぎは童話や昔話でも“足が速い”というイメージもありますよね。うさぎちゃんはデジタル世代に生きる子で、携帯電話を駆使するインフルエンサーです。自らもピュンピュン飛びますけど、電波を“飛ばす”というのもつながっていて、今回の『たべっ子どうぶつTHE MOVIE』のギャルに相応しいうさぎちゃんだなと。
自分たちもご飯を食べに行くと、ことあるごとに写真を撮ったりするので、僕の中ではすごく共感度の高いキャラクター。今の時代の価値観に一番近いキャラクターだと感じました。
水瀬:現代っ子ですよね。
小澤:配信もしちゃうし。
蒼井:僕も「配信したいなって」思う時があるんですけど、そこまで勇気が出ないというか、やるまでに時間がかかっちゃうんです。うさぎちゃんの行動派なところは見習いたいと思っています。
東山:フットワークが軽いよね。
小澤:ねこちゃんはこの映画を通して、新しい魅力がどんどん出てくる子じゃないでしょうか。最初はうさぎちゃんの自撮りに付き合うタイプだったんですけど、怪しいところに行ったら、人一倍自立していて。周りを警戒してくれるし、逃げる時には指示してくれて、頼りになる姉御なところもある。
でも、仲良しのうさぎちゃんに「サービスちょうだい!」と言われたら、かわいいところも出しちゃう。本当にコロコロと表情が変わって、最初から最後まで色々な魅力に溢れていて。「今回で一番ファンが増えるんじゃないかな?」と思うくらいかわいいです。ねこちゃんのことは、みんなが好きになるだろうなと思いました。
水瀬:実はきりんちゃんに声がつくまで、「男の子なのかな?」と予想していたんです。今回、なおぼうが声を担当するということで、困り顔、困りまゆげがかわいくて、いつもどこか不安そうなところを感じます。そういう子が勇気を出して一歩踏み出す時って、心が熱くなりますよね。
こんなにも足が速いし、背も高いのに、「それでも一歩踏み出すのにこんなに勇気がいるんだな」って。それは映画を観る方々も同じ気持ちかもしれません。人それぞれのペースがある中で、「きりんちゃんのように、ゆっくり踏み出してもいいんだな」と肯定してくれるような優しさを作品から感じられると思います。
色々なキャラクターがいる中で、「流されない自分を持つことの大切さをきりんちゃんは象徴しているな」と感じたので、親目線で見守ってしまいました。
東山:かばちゃんはオールマイティーなキャラクターだと思います。何気ないシーンでは自由奔放に振舞っていて、見ていてこっちがクスっとなるようなところがある。シーンのオチを担当することも多くて、かばちゃんがそのシーンを落としてくれるからこそ、しっかり次のシーンに繋がって、物語にメリハリをつけてくれるんですよね。
みんなを包み込んでくれる包容力もあって、明るく、寄り添ってくれる理想の友だちです。蒼井さん自身もすごくフレンドリーで、男女問わず誰からも好かれる気さくな方なんですけど、かばちゃんにもそれが滲んでいる気がしてピッタリだなと感じました。
「この映画は私の宝物になるな」と思った
ーー何組かに分かれてのアフレコだったと伺っています。
水瀬:私はうさぎちゃん(小澤さん)と一緒でした。
小澤:そうなんです。ねこちゃんとうさぎちゃんは掛け合いも多かったので。
東山:私はわにくん(CV:立木文彦)とひよこちゃん(CV:間宮くるみ)とマッカロン教授(CV:大塚明夫)といった大先輩方チームと一緒に収録でしたね。
蒼井:僕はみなさんのお声が入っている、ほぼ最終段階の状態で1人で収録しました。
ーーアフレコ現場での思い出やエピソードについて、お聞かせください。
蒼井:「たべっ子どうぶつ」初の映画ということで、みんな「たべっ子どうぶつ」のグループではあるんですけど、その中でも一緒にいるペアが自然に生まれていて、「かばちゃんときりんちゃん」、「うさぎちゃんとねこちゃん」というペアがすごく合っていると感じました。だからこそ、収録前から「お姉さん的な立ち位置でいこうかな」と思っていたんですけど、収録当日にそれぞれの声が入った姿を見て、「やっぱりこっち(お姉さん的)だ!」と確信できたんです。1人での収録でしたが、それでもチームワークを感じられたことは印象的でした。
小澤:最初は緊張していたんですけど、掛け合いの多いねこちゃんとうさぎちゃんで、いのりちゃんと一緒に収録できるということで、徐々に緊張も解けていき、演じやすかったです。
劇場版ということで尺も長く、画ができている状態で収録したんですけど、全編通して、キャラクターのお顔がすぐ変わるんです。コロコロと変わる表情にアドリブをあてていくというのは、集中力やエネルギーがいります。なので、それに合わせてリアクションを入れていくのは1人だと大変だったりするんですが、ねこちゃんと一緒にやれて、楽しく演じられました。
台本読んだ時から楽しみにしていたのは、ねこちゃんのギャップが生まれるシーン。「ねこ目」から「うるうる目」になるシーンがあったんですけど、最初に生で聞くことができて、嬉しかったです。
水瀬:嬉しい!
小澤:独占してしまいました(笑)。
水瀬:私もうさぎちゃん役の亜李ちゃんと一緒に収録できたのは嬉しかったです。「色々なキャラクターがいる中で、ねこちゃんがどういう立ち位置で、どういった個性を出していけば他のキャラクターと違う魅力を出せるのか」と、資料をいただいた時から考えていました。
ねこちゃんのキャラクターについて、クールビューティーでツンデレと聞いていたので、「こんなにかわいらしいキャラクターたちの中に、リアリストな目線のねこちゃんが入るのは浮いてしまうのでは?」とちょっと不安な部分もあったんです。
でも、亜李ちゃん演じるうさぎちゃんが巻き込んでくれる楽しいことに、「やれやれ」と言いながらも、ちょっと口角が上がっているねこちゃんの表情を見つけた時、「ここだ! ねこちゃんの魅力!」と気づいて。演じながら、そこをどんどんブラッシュアップしていきました。
「ここに気づいてくれる、ねこちゃんファン増えろ~!」と思いながら、かわいく演じるように心がけていたので、「現場に行ってから、知ることって沢山あるな」と改めて感じるアフレコでした。
ーー東山さんはいかがですか?
東山:エピソードが多すぎて……! 何から話せばいいのかわからないんですけど、大先輩方のチームに入れていただいたので、立木(文彦)さんが演じるかわいいワニくんのお声を生で聞けたことが嬉しかったです。実はアフレコ収録では我々も微調整があって、もっとふにゃふにゃしたような幼いわにくんのトーンもあったんです。
蒼井:すごい!
水瀬:聞きたい!
東山:映画ではみんなのことを見守っている包容力のあるわにくんで、ちょっとのんびり屋さんなところがチャーミングです。「ピィピィ」というセリフだけで表現する間宮くるみさん(ひよこちゃん)のお芝居も、本当に素晴らしすぎました。
先輩方の声の音圧って、全然違うんですよ。身体が楽器になって、喋っているような感じなので、収録中もビリビリ伝わってくるんです。私自身がお芝居する上では、つい先輩方についていかなきゃとしっかり声を出そうとしてしまったんですけど、ディレクションで「きりんちゃんは、しっかりと声を出さないでください」と言われました。
身体は誰よりも大きいんですけど、いつもみんなの後ろからついていくような、ちょっと引っ込み思案なきりんちゃんなので、か細く声を出そうとするんですけど、先輩方につられて、うっかり声を出してしまって。「いかんいかん!」と思いながら、一生懸命演じさせていただきました。ただ、きりんちゃんも窮地に陥ると「キャーー!」って大きな声を出すことがあります(笑)。
蒼井:予告のナレーションでも、かばちゃんが「きりんちゃん、声出てるわ〜」って言うシーンがありましたからね(笑)。
ーー最後に、映画の公開を楽しみにしているみなさんへメッセージをお願いします。
蒼井:知らない人はいないというほど、誰もが知っている人気のおかし。みなさんが大好きな「たべっ子どうぶつ」が映画となって、ぷりぷりに動きます。かわいいだけではなく、日頃の私たちにも通じるようなメッセージが込められていますので、みなさんもメッセージを受け取ってみてください。心が温かくなると思います!
小澤:私もアフレコが終わった後、「この映画は私の宝物になるな」と思ったほど、素敵な映画に携わらせていただきました。「たべっ子どうぶつ」はきっとみんなが子どもの頃から親しんでいるおかしなので、「子ども向けの映画なのかな?」と思ってしまう方もいると思うんですけど、大人も笑顔になれるような、そんな思いが全力で詰め込まれた作品になっているので、ぜひ笑顔になっていただけたら嬉しく思います!
水瀬:この映画はキャラクターたちが画面の中で、縦横無尽にそれぞれの個性を爆発させているので、一度だけではいろいろ見切れないパートがたくさんあるんじゃないかなと。
それくらい、キャラクターが生きています。ぜひ何度も観てほしいですし、この映画を観終わった後、たべっ子どうぶつを食べる時に、映画を見たからこその感情が芽生えると思うんです。ぜひたべっ子どうぶつを食べるところまで、セットで楽しんでいただけると嬉しいです!
東山:「たべっ子どうぶつ」は食べて美味しい! 観て美味しい! 本当に素晴らしい映画になっています。私自身、台本のページをめくる手が止まらないくらい、とにかく物語が素晴らしくて、引き込まれました。「こんなにかわいいどうぶつさんであるということ」「おかしであるということ」その全てが繋がっている内容で、最後の最後までみなさんに感動していただける作品になっています。心に残る映画になると思いますので、よろしくお願いいたします!
[インタビュー/宋 莉淑(ソン・リスク) 撮影/MoA]