葉山町で10月から公共交通不便地域での乗合タクシー実証運行を開始
葉山町は8月28日の記者会見で、バス停から300メートル以上離れているなどの公共交通不便地域を対象に、公共交通実証運行事業を行うと発表した。
名称は「はやまるタクシー」。「葉山」と「早まる」を掛けたという。
期間は10月21日(月)から2025年1月31日(金)まで。運行区域は長柄・堀内地区(10月21日から12月6日(金))と、一色・下山口地区(12月9日(月)から1月31日)で、運行時間は平日の午前9時30分から午後2時30分まで。土日祝日、年末年始は運休。
車両は町が新たに購入する10人乗りのワゴン車を利用する。
乗車にはスマートフォンアプリか電話(コールセンター)での予約が必要。運賃は交通不便地域内での移動は大人(中学生以上)が200円、小学生100円、小学生未満は無料。町役場など交通不便地域外への利用は大人300円、小学生100円を予定している。決済は現金のみ。
乗降ポイントは長柄・堀内地区、一色・下山口地区ともに25地点前後を予定。乗降場所にポイントの名称やコールセンターの番号が書かれた表示版を貼ることで示す。場所については今後、町内会、自治会への案内、広報、チラシ配布などで周知していくという。
同事業については6月の補正予算で1971万6000円(内車両購入費550万円)が計上されている。
今回の実証運行で、1日平均、乗車料として1万円以上の利用が本格導入の目安だという。