開局13年で最高視聴率を更新!韓ドラ時代劇「チェックイン漢陽」来たる3月にCS初放送
来たる3月15日、『チェックイン漢陽』(チャンネルA/2024~2025)が、KNTVで放送をスタートする。
Leminoではすでに配信されているが、お茶の間に登場するのは初めて。日本の韓ドラ時代劇ファンのなかには、楽しみにしている人も多いのではないだろうか。
韓国の放送局であるチャンネルAの土日ドラマとしては、歴代最高視聴率を更新した作品で、2月9日に惜しまれつつ最終話を迎え、開局13年で最も良い実績を残した。
本国ではもちろん、日本でも好評を得た本作の見どころを一部紹介する。
(図)Danmee パク・ボゴム扮するイ・ヨン、日本のファンが選んだ韓国ドラマのNo.1「完璧男」キャラに!
あらすじ
『チェックイン漢陽』は、一言で言えば、自身の目的を果たすために、朝鮮版5つ星ホテルでインターンをする若者たちの物語。
父の無念の死の真相を確かめるべく、男装して朝鮮最高の旅閣“龍天楼”に見習いとして潜入した主人公と、様々な理由により龍天楼に入った3人のイケメンが、恋、友情、そして成長を描く。
話数を重ねるとともに徐々に関係性が変化していき、最終的には複雑に絡み合った過去が明らかに。辛い選択を迫られた若者たちが何を選んだのか、感動のラストが待っている。
ここまで聞けば、韓ドラファンならどのような雰囲気の作品かピンとくるはず。斬新なドラマは観る者に刺激をプレゼントするが、本作は時代劇ファンの期待にしっかりと応え、トキメキをプレゼントしてくれるタイプの作品だ。
期待を裏切らない鉄板の設定
その代表例が、『恋慕』(KBS/2021)や『雲が描いた月明り』(KBS/2016)など、韓ドラ時代劇の鉄板ともいえる“男装女子”という設定。
大きな見どころの1つとなっており、ヒロインのことが気になり始め、友情という言葉では説明がつかない感情に混乱する男性の姿や、なんとしてもばれないようにふるまう主人公の姿、それに気づいて守ろうとする者など、面白くならないわけのない展開が繰り広げられていく。
しかも最悪な出会いを果たした後に、少しずつ距離が縮まっていく過程まで、韓ドラお決まりの定石を踏んでいる。
友情、奮闘、成長
また、インターンとして同じ部屋を使うことになった4人が、当初は相容れず衝突するのだが、ある出来事をきっかけに急激に連帯感が生まれる序盤のストーリーは、“待ってました!”と言わんばかりの展開。
一致団結して他の部屋のグループと対決するなど、『花郎<ファラン>』(KBS/2016)や、『トキメキ☆成均館スキャンダル』(KBS/2010)にみられたような、フレッシュでキラキラとした独特の世界観や友情が魅力だ。
それぞれ奮闘しながら成長していく姿も非常にまぶしく、苦楽を共にする者同士の関係性は青春ものならでは。適度にコミカルな要素を盛り込みながら、視聴者を飽きさせない工夫が施されている。完璧な台本と演出のもと物語をより一層盛り上げ、視聴者を虜にしたキム・ジウン、ペ・イニョク、チョン・ゴンジュ、パク・ジェチャンら若手俳優の活躍も大きい。
既視感がある作品は、しばしばマイナスイメージを抱かれやすいが、“ザ・青春ロマンス時代劇”を求めている人なら、満足度の高い作品だ。目の肥えた韓国の視聴者が納得したラストにも乞うご期待。
●日本放送情報:KNTV/2025年3月15日(土)~スタート
【本放送】毎週(土) 午後8時~午後10時30分(※2話連続)
【再放送】毎週(金) 午前11時30分~午後2時(※2話連続)
(ライター/西谷瀬里)