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瞑想と茶道を体験し哲学に触れる。「無我苑」で喧騒を離れ、自分と向き合う時間を

HIROBA!

愛知県碧南市にある「哲学たいけん村無我苑」は、碧南市出身の哲学者・伊藤証信翁にちなんで誕生した唯一無二の文化施設。入場無料で瞑想や茶道を体験できるだけでなく、個性的な外観や、水面が幻想的に揺れる中庭など、思わず写真に収めたくなるスポットが点在しています。

訪れる人をちょっと不思議で心躍る世界へ連れて行ってくれる“隠れ映えスポット”に、HIROBAくんと行ってきました!

無我苑ってどんなところ?

伊藤証信翁は明治38年頃より東京で無我愛の思想を広めるために活動し、大正14年に碧南へ移住し活躍。無我苑は、そんな伊藤証信翁の親族から土地等を碧南市に寄贈を受けて、再建した施設。無我愛とは自分の利益や感情を求めず、相手のためだけを思う、見返りを求めない愛情のことを指します。

立礼(りゅうれい)茶席でくつろぎ時間

入るとすぐにテーブルと椅子を使う立礼式の茶席があります。伝統的な趣ながらも、正座をすることなくリラックスした雰囲気でゆったりとお茶菓子とお茶を楽しめる空間です。

お茶目当てで訪れるお客さんも多いのだそう…!

菊薫る350円(取材当時)

お茶菓子は季節や日ごとに内容が変わり、この日は「本日のお菓子」として3種類から選べました。

どれも魅力的で迷いましたが「菊薫る」をいただくことに!

目の前には美しい日本庭園が広がり、ゆったりと落ち着いた時間を過ごすことができます。晴れの日ももちろん素敵ですが、雨の日には屋根から滴る雨の様子が絵画のような趣を添えるそうです。晴れでも雨でも贅沢なひとときを楽しめそうですね。

立礼茶席だけではなく、研修道場と呼ばれるスペースもあります。ここでは月に1度、琴や三味線による三曲定期演奏会が開かれています。入場無料で、幅広い世代が楽しめる楽曲を演奏しているんだそうです。

庭園をぐるっと散策

庭園を散策していると、こんな建物も見つかりました。

茶室「涛々庵(とうとうあん)」は本格的なお茶会を開くための有料施設で、ここでは定期的にお茶会が開かれており、一般の人も参加できるフランクな形式。お茶会に興味がある人は、ぜひチェックしてみてね。

「二重露地」と呼ばれる、不思議で趣深い空間が現れました。露地とは、茶会に招かれた客人が心を整えるための場所。茶会が日常を離れた特別な時間であることから、露地はその境界線の役割を果たしています。

客人はまず囲いの中の腰掛に集まり、心を落ち着けたあとに茶室へと案内されます。無我苑の二重露地は高い塀で囲まれており、全国的にも珍しい造りなんだそう!

大注目スポット瞑想回廊へ

近未来的な外観に胸が高鳴る「瞑想回廊」に潜入。哲学的な気づきを与えてくれる瞑想室や、言葉の展示、心身をリフレッシュできるリラクゼーションルームなど、多彩な体験が詰まった注目スポットなんだそうです!外からはどんな施設か想像できない、そのワクワク感がたまりません。

中に足を踏み入れると、壁一面にずらりと並ぶ哲学の言葉の数々が迎えてくれます。

思わず立ち止まり、言葉のひとつひとつに心を向けたくなる空間です。

なかでもHIROBAくんが足を止めたのは、「生きる絶望なしには、生きる悦びはない。」という一文。
一見むずかしく感じる言葉も、自分なりに受け止めてみると不思議と心に残りますね。

1階では、期間限定の企画展が開催中。

展示内容は2カ月ごとに入れ替わるので、訪れるたびに新しい発見がありそうです。気になる人はぜひチェックしてみてね。

2階へ上がる階段の壁にも哲学の言葉がずらり。

つい立ち止まって見入ってしまうほど、圧倒される力強い言葉が並んでいます。 

気に入った言葉に投票することもできるので、ぜひお気に入りの一文を見つけて投票してみてね。

提供画像

奥へ進むと、不思議な形をした半円窓が目に飛び込んできます。どこか未来的な雰囲気で、インスタ映えスポットとしても人気の場所なんだそう。晴れた日には窓が海のように輝き、写真映えは間違いなし。

HIROBAくんも思わず記念に1枚撮っていました!

続いては瞑想室へ。ここは瞑想専用の空間で、独特な形をした椅子がずらりと並んでいます。

椅子はイタリア・ルネッサンス発祥の地フィレンツェの富豪コシモ・デ・メディチが自らの瞑想のために制作させたものをイメージしてデザイン。お香の香りが漂う中、椅子に座ってゆったり呼吸すれば、自然と瞑想の世界に入り込める、心身ともにリラックスできる空間ですね。瞑想の方法も紹介されているので初めてでも安心です。

次はリラクゼーションルームへ。

4席のリラックスチェアが並び、部屋は落ち着いた暗さに包まれています。自然を感じる映像を眺めながら、心ゆくまでリラックスできる空間。哲学の世界に触れたあと、ちょっと一息つきたいときにぴったりです。

奥には、伊藤証信翁の歴史を紹介するコーナーがあります。歴史をたどることで、この施設が持つ奥深さや思想の重みをより実感できます。

さらに奥には、哲学にまつわる歴史をまとめた年表も。古くから哲学を提唱してきた人物たちの足跡を目の当たりにすると、その深さと長い歴史に驚かされます。

瞑想回廊を出ると、広々とした中庭が広がっています。

読書を楽しんだり、自然を感じながらゆったり過ごしたりと、自分らしい時間を満喫できる場所。周囲は竹に囲まれており、まるで自分だけの静かな世界にいるかのような贅沢なひとときを過ごせそうです。

池の中をよく見てみると、なんと屋根瓦が…!

地面にありながら屋根の形をしている、不思議な感覚に思わず目を奪われます。これは旧無我苑の屋根瓦で、苔がほどよく生えた姿からは、長い年月の重みと趣を感じることができます。

言葉に触れて考え、瞑想や庭園で心を整え、お茶でひと息つく。そんなひとときを通して、自分自身と向き合う時間を持てる無我苑。

普段の喧騒から少し離れ、心を落ち着ける時間を過ごしてみては。

【開催中の企画展】

サクラデファミリア(林裕己+岡庭智子)展『表現と家族』

10月15日(水)~11月30日(日)

哲学たいけん村無我苑住所愛知県碧南市坂口町3-100営業時間9:00~17:00(立礼茶席は9:30~16:00)入苑料無料駐車場ありアクセス名鉄三河線「北新川」駅よりくるくるバス(みどりコース)「無我苑」停徒歩2分
国道23号(知立付近から高架道路)「高棚福釜」ICより車で約10分

哲学たいけん村無我苑 公式サイト

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