世帯年収500万円の3人家族。毎月の貯金額が確実に増える「3つの方法」とは?
教育費に老後資金、そして目の前の生活費。お金の悩みは尽きませんよね。今回は、読者のお悩み「貯まらないお金。老後資金や教育費が足りるのか不安…」に対して、資産運用サービス「ウェルスナビ」の小松原さんが回答します!
相談内容「世帯年収500万円。これからの教育費と老後資金が不安…」
未就学児の娘、夫と3人暮らし。共働きで、世帯年収は500万円です。日々、なんとか安いものを買おうと節約に励んでいますが、なかなかお金がたまりません。将来の教育費、老後資金を考えると不安です。家計を見直し、少しずつでもお金を貯めるコツはありますか。
回答してくれるのは、ウェルスナビ株式会社 小松原さん
働く世代が豊かさを実感できる社会をつくりたいという理念に共感し、ウェルスナビにセミナー講師として入社。これまでに、1,000回以上の資産運用セミナーに登壇し、参加者からの多くの質問にも答えている。1級ファイナンシャル・プランニング技能士。
家計を見直す効果的な方法、知っていますか?
家計を見直す上で、実は「正しいフォーム」があるのはご存じですか?闇雲に目の前の買い物の額を抑えるだけではなく、より効果的な方法があるのです。
名付けて、家計改善の「S・O・S」。「S=削減する」「O=置き換える」「S=集約する」の頭文字をとっています。順番に解説していきます。
1.「S=削減する」
最初に「削減する」支出、つまり「やめられる支出」がないかを探します。「固定費」と「変動費」それぞれについて見ていきましょう。
固定費とは、「毎月必ず払うお金」のことです。少額でも毎月かかる費用のため、一度見直すと節約効果も大きくなります。
例えば、もう使っていない動画配信サービスや加入しすぎている保険はありませんか。保険料を見直すと、月数万円単位の削減につながることもあります。
変動費とは、「毎月払う額が一定ではないお金」のことです。食費、日用品代、衣服費、交際費などが当てはまります。日々の意識次第で削減できるのが特徴です。
ただ、「食費はぎりぎりまで減らす」のような極端な方法だと生活の満足度が下がり、節約を続けづらくなってしまうので、注意が必要です。
見直すべき項目はいわゆる「ラテマネー」です。「ラテマネー」とは、1杯のカフェラテのようなちょっとした出費が積み重なり、大きなお金になる、という考え方を指します。
例えば「仕事の帰りについコンビニでお菓子を買ってしまう」「ドラッグストアでつい、あれもこれもと買い足してしまう」などの経験はありませんか。毎日数百円でも、積み重なると大きな金額になるものです。
生活を彩るために必要な出費なら、無理に削らなくても構いません。ただ、「なんとなく」使ってしまっている出費は見直しが必要です。「来月旅行に行くから今月は我慢しよう」などといったメリハリをつけるのもおすすめです。
2.「O=置き換える」
次は「置き換える」です。普段使っているものを、別のものに置き換えて支出を減らせないかを検討します。
代表的な例としては、携帯電話のキャリアの見直しが挙げられます。大手キャリアから格安SIMに乗り換えるだけで、月数千円削減できることもあります。マイカーは持っているものの、使う機会が減ったという場合、カーシェアやレンタカーに切り替えるのも一案です。
その他にも、消耗品や食材を安いプライベートブランドに置き換える、家族構成や生活に合った電力会社に切り替えることなども効果的です。
3.「S=集約する」
最後は「集約する」です。バラバラに持っているもの、利用しているものをまとめられないか確認します。
例えば、携帯電話の「家族割プラン」。多くのキャリアでは、家族や親子で契約すると割引になるプランを提供しています。このような家族でキャリアを「まとめる」プランを利用していない場合は検討してみてください。
さらに、家族で重複して契約しているサブスクのサービスがないか、洗い出すことも重要です。例えば動画配信サービスも、家族で共有できるプランを使えば、個別で契約するよりも安いケースがあります。
また、日用品もまとめ買いができるものを探す、家族で共有して使えるものがないか話し合うのも「集約」の一環です。
まとめ
以上が、家計改善の「S・O・S」です。正しいフォームを意識して、家計改善に取り組むことで、お金が少しずつたまるようになっていきます。日々の生活で気づいたことから、ぜひ始めてみてください。
saita編集部