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台湾で見つけたパイナップルケーキと日本で人気の全5種を食べ比べ

東京ディープチャイナ

台湾で見つけたパイナップルケーキと日本で人気の全5種を食べ比べ

初めまして。aokinappleと申します。普段は会社員。国内外問わず旅行が趣味で、海外だと近年は東南アジアが好きで、なかでも台湾はもう6回も行っているくらい好きな地域だ。

今年3月にコロナ禍明け最初の海外旅行の台湾でのパイナップルケーキについて書こうと思う。

私はアジア旅行で熟したパイナップルを食べるまでパイナップルは嫌いだった。故に今までパイナップルケーキも食べたいと思わなかったが、新小岩の「中華麺食」で買った鳳梨酥の餡がおいしかったのと、職場の土産にも良いのではと思ったからだ。

せっかくなので試食して買いたいと思ったのだが、現地の友人曰く「試食可能な店がない」とのことと、円安で人数分買うと結構な値段になるため、結局お土産は別の物にした。

ただ、パイナップルケーキに興味を持っていると知ったその友人、台湾人からのお土産、私が興味あるもので計10種類以上のパイナップルケーキが揃い、味比べをしようと思ったのだ。

歴史と基礎情報について少し触れると、パイナップルケーキが売られ始めたのは1950年前後に台中の菓子店が売り始めた説や、1960-1970年頃に国策として作られたとも言われている(※)。

現地に住んでいた知人によると、冬瓜入りの「鳳梨酥」とパイナップル餡100%の「土鳳梨酥」に分けられるという。前者は伝統的なもので冬瓜餡入りのため、少し酸味のある餡、後者はパイナップルだけで作られているため、酸味はなく甘い餡になっている。日本人には後者の方が人気というが、私は両方好きで、現地の懐かしさを味わいたい時は従来からの 鳳梨酥を食べる。

今回、色々な種類を食べた中で、各店ごとに個性があることがわかった。そのいくつかと、お気に入りのブランドを紹介する。

1. 小藩鳳梨酥

現地の日本人の友人が勧めた、台北のベッドタウンである板橋が本店のパイナップルケーキ。日本人にも人気だという。空港内でも購入でき、空港で買った。餡に黄身餡を練りこんであるのが特徴で、その餡は濃く、生地はやわらかめで少しの塩味も感じられた。

2. 一之軒

台湾人の友人より、冬瓜入りのスタンダードなものと柚子味の物を頂いた。

まず生地に特徴があり、とてもバター感の強い、クッキーにも近いサクッとした食感と味がする。どちらかというと外国人へのお土産向けのような味に感じた。冬瓜入りの方はパイナップルの味はやや薄い。柚子味は日本のフルーツ入りのパウンドケーキのような味で、これは万人受けしそうな感じがした。

一之軒のパイナップルケーキ

一之軒の柚子ケーキ

3. 關廟鳳梨酥

台南の林百貨店で購入。通常の生地に冬瓜なしの100%パイナップル餡のものと、生地を焼餅にした焼餅鳳梨酥がある。

私の中ではこの前者が生地の硬さと味、餡の味のバランスが一番取れておりおいしいと感じた。焼餅の方は生地が台湾朝ごはんで定番の焼餅になっており、ごまののったパイ生地の中にパイナップル餡が入っている。

これは食べ物の組み合わせを自由な発想がある台湾人ならではのアイディアの印象で、そしてその中でもとても合う組み合わせであり、日本で食べたら焼餅の食感と共に台湾の朝ごはんの焼餅も絶対思い出すだろう。私はこの2点を今回の台湾のベストパイナップルケーキにしたい。

關廟鳳梨酥のパイナップルケーキ

關廟鳳梨酥の焼餅パイナップルケーキ

以上が台湾のパイナップルケーキだが、実は日本でもパイナップルケーキを食べる機会があり、こちらもおいしかったのでぜひ紹介したい。

1. 重慶飯店

四川料理で有名なこちらの店のお土産商品の一つであるパイナップルケーキ。こちらは珍しく生地にアーモンド粉を使用している。味のバランスがよく、日本人に合うように作られているように感じ、中華街のお土産にもお勧めしたい。

2. 旺旺

台湾から中国に進出した食品メーカーの日本拠点が販売する、台湾のパン屋監修のもの。催事販売で見つけ購入。パイナップル100%のものと、クランベリーケーキ味がある。味としてはわからなかったが、生地にチーズが入っているのも面白い。そして値段が150円で買えるのはすごい。クランベリー味が意外にも合い、日台合わせてパイナップル餡以外のもので一番おいしいと思ったものである。

左上と右側2枚の写真:旺旺のパイナップルケーキ
左下:旺旺のクランベリーケーキ

今回台湾で買い損ねてしまった微熱山丘等、他のパイナップルケーキも次回もぜひ買って食べ比べをしてみたいものである。

さて、ここからは私がガチ中華にハマるまでの軌跡を書こうと思う。

私の海外での中華料理の体験は2008年の友人との台湾旅行だった。鼎泰豊やローカル店での小籠包、両方おいしかったこと以外はあまり覚えていない。

大陸のガチ中華を初めて食べたのは、2011年にワーキングホリデーで行ったニュージーランドのオークランドでの四川担担面(Eden noodle cafe,レストランなのにカフェという名も面白い)である。

四川担担面
105 Dominion Road, Mount Eden, Auckland 1024 ニュージーランド
+64 9 630 1899
https://goo.gl/maps/vYNELcbjvny3Jgnw6

同じ教会の辛い物好きの日本人の友人が誘ってくれた。私は当時日本で中華街以外では町中華店しか行ったことがなく、そこで食べたことのない辛さ、でもまた食べたくなるおいしさを初体験した。このような味は日本では食べられないと思っていたので、この後2回行った度に再訪したし、次回も必ず行きたい場所である。

2014年に再訪の際は、その友人(実は奥さんが広東省出身で広東料理店に詳しい)の両親と一緒に餃子や広東料理を食べに行き、素揚げインゲンのピリ辛炒め(干煸四季豆)、 大皿の魚料理、皮が厚くモチモチした餃子等を食べ、ニュージーランドの方が本格的な中華料理が食べられると感じた。

同年、前回の台湾旅よりもっと色々な場所を観たいと思い台湾一周をした。その際タピオカティーや牛肉麺、蛋餅 、日本より澄んだ豆乳、日本の中華まん生地よりモチモチしている饅頭、地瓜球他台湾グルメが大好きになった。

その後、日本に留学予定の西安出身の中国人とも出会い、本場の西安料理を食べてみたいとリクエストして翌年、都内のレストランその名も「西安」に連れて行ってもらった。その時は料理を食べてみたいというよりは、教科書に載っていた西安ではどのような料理を食べるのだろうかという疑問からだった。

一番の衝撃は彼らがパン(餅)をちぎってスープに入れ始めていたことだった。肉を挟んだ食べ物の写真も残っており、2.3年前にそれが肉夹馍(ロージャーモウ)、羊杂汤(ヤンザータン)とわかった時は記憶とつながり感動したのを覚えている。
 
2015年は北京にも行き、帰国していた友人が連れて行ってくれた店で「本当の麻婆豆腐」を教えてもらった。花椒が効いた未体験の味だったが、この味が気に入りスーパーで麻婆豆腐の素を買って帰った。

それから日本でも、タピオカティー店のCoCo都可が2017年渋谷に開店しては行き、2018年に就活のために通っていた高田馬場で麻辣烫(マーラータン)を知り、自分でトッピングと麺の種類を選び、調理したものが出てくるとは、なんて楽しいんだと思った。

また、台湾でおいしかった1人では食べにくい火鍋も1人分でも販売すると知って、2019年の四川フェスに行った。その頃から違う目的でつくったXでガチ中華のアカウントやインフルエンサーを見つけ、次第にガチ中華店に足を運ぶようになった。就職した錦糸町には中華料理店も多く、少しずつ開拓をして今に至る。

2024年、中村さんとの出会いを通じてライターデビューをさせていただき、更なるガチ中華の魅力を体験・発信することを楽しみにしている。

※ wikipedia参照

(aokinapple)

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