【ライブレポート】THE YELLOW MONKEY、吉井が名言連発「ロックの皆既月食を堪能して」<LUNATIC FEST.2025>
LUNA SEA主宰による史上最狂のロックフェス「10th Anniversary LUNATIC FEST. 2025」が、11日8日(土)9日(日)の2日間、千葉県・幕張メッセにて開催。DAY2に登場したTHE YELLOW MONKEYのライブレポをお届けする。
【写真】LUNATIC FEST. 2025に出演したTHE YELLOW MONKEY(全4枚)
大歓声の中、STYLE STAGEに現れたのはTHE YELLOW MONKEY。吉井和哉(Vo./Gt.)、菊地英昭(Gt.)、廣瀬洋一(Ba.)、菊地英二(Dr.)が姿を見せると、菊地のギターソロが鳴り響く。吉井の「幕張ー!」という雄叫びでライブの幕が上がった。
1曲目は1996年の大ヒットナンバー『楽園』。イントロが響いた瞬間、会場全体が歓声と熱気に包まれたのは言うまでもない。続く『SPARK』では疾走感のあるメロディに乗せてオーディエンスが力強く拳を突き上げ、90年代を彷彿させる空気が広がった。
「どうも皆さん!やっと…やっとこのLUNATIC FEST.に出させてもらっています。なんて言ったらいいかわからないけど運命的なものを感じているし、ドキドキワクワクしています。昨日は眠れませんでした(笑)」と、LUNATIC FEST.に参戦できる喜びを語った吉井。LUNA SEAとの関係を振り返りながら、「LUNATIC FEST.は月の祭典」と表現した後、「黄色い猿と黄色い太陽。今日はロックの皆既月食を堪能してください!」と笑顔で言い放つ。その見事な一言を前に、場内からも大きな歓声が湧き起こった。
『A HENな飴玉』『Chelsea Girl』では、独自の美学と世界観を余すことなく表現。吉井が「どうもありがとう!」と感謝を伝えると、久々の再会となったLUNA SEAメンバーへの想いを語り、闘病中の真矢を気遣い、「真矢くんも僕に気さくに話しかけてくれて。昨日は来たみたいだね。」と温かい言葉を贈った。
「月を象徴するのがLUNA SEA」と讃えつつ、この日のTHE YELLOW MONKEYのセトリを自ら考えたことも明かしてくれた。
再びライブモードに突入すると、「手を叩いて!楽しんで!」という呼びかけで『ソナタの暗闇』を熱唱。そして「お月さんと太陽が重なっています!」と前置きして披露した『太陽が燃えている』では、吉井が「歌ってみて!」と煽り、観客は一体となって大合唱。場内は歓喜と興奮の渦に包まれた。
一息ついてのトークタイムでは、「歓声が聞こえてきたのでメンバー紹介をします」として、個性豊かなメンバー紹介を展開。ドラムのANNIE(菊地英二)を「タンクトップ1000枚持っている」、ギターのEMMA(菊地英昭)を「八王子生まれ、いい人いたら紹介してあげてください」、ベースのHEESEY(廣瀬洋一)を「猫大好き。猫ひろせ」と独自の視点とワードセンスで笑いを誘った。
そして「次は猫!ネコニャンパリは聞いたことあるのでは?」と問いかけながら、『CAT CITY』へ。軽快なリズムに合わせて手拍子が響き、場内はあっという間に一体となって盛り上がっていく。
ライブ後半の『LOVE LOVE SHOW』では「RYUICHIさん!」と吉井が呼びかけるも、「来ないか〜」と肩をすくめる場面も。その無邪気な姿に笑いが起き、フェスならではの自由で温かい空気が広がった。
そしてラストに向けて吉井は、「結成してすぐ作った曲を届けたいと思います」と語り、『WELCOME TO MY DOGHOUSE』を披露。LUNA SEAと共に駆け抜けた90年代の記憶、そして今も続くロックへの情熱をぶつけるように歌い上げた。
2004年の解散、2016年の再集結を経て、幾度の苦難を乗り越えてきたTHE YELLOW MONKEY。90年代を彩った名曲から最新ナンバーまでを網羅した今回のライブでは、LUNA SEAへの敬意と友情、そしてオーディエンスとの一体感が交錯する、まさに「ロックの皆既月食」と呼ぶにふさわしい熱演となった。
年月を経ても衰えることのない演奏力と存在感で、ロックシーンの頂点に立ち続ける理由を改めて証明した夜であった。
LUNATIC FEST. 2025 11月 9日
THE YELLOW MONKEYセットリスト:
M1. 楽園
M2. SPARK
M3. A HENな飴玉
M4. Chelsea Girl
M5.ソナタの暗闇
M6.太陽が燃えている
M7. CAT CITY
M8. LOVE LOVE SHOW
M9. WELCOME TO MY DOGHOUSE