久我山稲荷神社 参拝【駅ぶら】06京王電鉄455 井の頭線86
※2024年3月撮影
トップ画像は「久我山駅」の西側、「ピーコックストア」の前を過ぎて踏切を渡り「久我山稲荷神社」の方に歩いています。
「杉並区保護樹林」の看板があります。朱い稲荷神社の鳥居も見えます。
※2024年3月撮影
「久我山稲荷神社」正面。すごく久しぶりに来ました。
※2024年3月撮影
階段の右側に庚申塔があります。
※2024年3月撮影
庚申塔に御社(覆屋)があります。左には案内板。
※2024年3月撮影
案内板には以下の様に記載されています。
「庚申様御祭神
猿田彦大神 元禄16年(1730年)祀
ここにお祀りしてあります庚申様は、西向きの庚申様と申しまして、古くより遠近の信仰を集めておりました。中でも砧の槌を納めて養蚕が豊かになること、そして我が家の繁栄を祈願した故事は有名でございます。
この故事に因みまして、現在も正月元旦には神社において、金銀の槌を授与し、氏子の幸福を祈る慣わしが残っております。
庚申様は西向きをもってご利益が最大となる言い伝えがございます。」
元禄16年は、1703年です。おそらく誤記と思われます。1月に赤穂浪士が吉良屋敷に夜討ちをかけた年です。
庚申信仰は中国の道教起源と言われ、庚申(かのえさる)の夜に人間の体内にいる三尸(さんし)虫が寝ている間に天帝にその人間の悪事を報告に行くということから、庚申の夜は眠らずに夜通し勤行したり飲み食いをする風習です。本尊は、仏教では青面金剛、神道は猿田彦神とされます。
砧は布をやわらかくするために、木槌で布を打つ台です。この槌を納めると養蚕が豊かになるというのは、このエリアで養蚕が盛んだった時代を思い起こさせます。
庚申塔には、青面金剛と下部に三猿が彫られています。御祭神が猿田彦大神ということなので、塞の神・道祖神として崇拝されている庚申塔とも考えられます。
※2024年3月撮影
石の鳥居をくぐり階段を上がります。
※2024年3月撮影
朱い鳥居は、安芸の宮島厳島神社の大鳥居と同じ両部鳥居です。その奥にまた石の鳥居があります。
※2024年3月撮影
参道を進みます。
※2024年3月撮影
一度ふり返ってみました。
※2024年3月撮影
手水舎で手・口を浄めますが、水がありません。コロナ・ウイルス禍があってから、水が止められた手水が多いのです。
※2024年3月撮影
境内社の手水で手・口を浄めました。
(写真・文/住田至朗)
※駅構内などは京王電鉄さんの許可をいただいて撮影しています。
※鉄道撮影は鉄道会社と利用者・関係者等のご厚意で撮らせていただいているものです。ありがとうございます。
※参照資料
・『京王ハンドブック2022』(京王電鉄株式会社広報部/2022)
・京王グループホームページ「京王電鉄50年史」他
下記の2冊は主に古い写真など「時代の空気感」を参考にいたしました
・『京王電鉄昭和~平成の記録』(辻良樹/アルファベータブックス/2023)
・『京王線 井の頭線 街と駅の1世紀』(矢嶋秀一/アルファベータブックス/2016)