なぜチェンさんは踊るのか?『ヴェノム:ザ・ラストダンス』ダンスシーンの理由 ─ 「私たち3人は一緒にいると落ち着く」とチェンさん役
エディとヴェノムのラストダンスのお相手は、みんな大好きチェンさん?シリーズ1作目より、主人公エディ行きつけのコンビニ店員として登場したチェンさん。最終作となる『ヴェノム:ザ・ラストダンス』では、エディとヴェノムが資金稼ぎのために乗り込んだラスベガスのカジノで姿を見せる。
1作目『で自身の店に押し入った強盗相手に姿を現したヴェノムに助けられて友人となり、2作目『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』では、一時的ではあるがヴェノムの宿主となってファンたちを魅了。そんなチェンさんは、本作ではコンビニのオーナーから一転、ラスベガスでパーティーをしている浪費家に。ゴージャスな真っ赤なドレスを纏ったチェンさんは、ヴェノムたちを高級ホテルのペントハウスに誘い、ダンスを繰り広げるのだが……。
本編映像内では、ヴェノムが「踊ろう、チェン」とチェンさんをダンスを誘い、ABBAの曲「ダンシング・クイーン」に合わせて、伸びやかに、そして後半つれてキレッキレのダンスを披露していく。ヴェノムのテンションは最高潮に達し「オレたち最高に楽しもう」と歌い上げ、チェンさんを華麗にエスコートしていく姿に相棒のエディが「いつ練習した?」と驚きの声を上げる。その裏では、完全に一体化したエディとヴェノムを見つけた最凶最大の敵ヌルの手下であるシンビオートハンターのゼノファージがヴェノムたちのいるホテルへと忍び寄る……。
なぜこの最終作でチェンさんのダンスシーンを取り入れたのか?シリーズ3作を通して脚本を務めた監督のケリー・マーセルは「ヴェノムの最初の二作のミセス・チェンに対するファンの反応はクレイジーなものでした」と言い、「人々は彼女を愛しています。彼女にはメガネと地味な衣裳を着せたんですが、ペギーは生き生きとした素晴らしい人で、ダンスができるということも分かったのです」と、演じたペギー・ルーのダンススキルに触発されたと明かす。「それで、ミセス・チェンをサンフランシスコから連れ出しました。おそらく、彼女とヴェノムが一緒にちょっとしたダンス・ルーティンをするというのは、映画の中で最もクレイジーなシーンですね」。
また、チェンさん役を演じたペギー・ルーは「エディとヴェノムと、私との関係は進展しました」と振り返る。「私たち3人は、何と言うか……、一緒にいると落ち着けます。私たちの友情はレベルが1つ上がったと思います」。
『ヴェノム:ザ・ラストダンス』は大ヒット公開中。