江口のりこがチェーンソーの匂いを嗅ぎまくる!?壊れた夫婦の“平凡で異常な日常”を切り取った『愛に乱暴』本編映像
『悪人』『怒り』で知られる吉田修一の傑作小説「愛に乱暴」が、江口のりこ主演、森ガキ侑大監督で映画化。映画『愛に乱暴』が、8月30日(金)より公開される。このたび、平凡な壊れた夫婦・桃子(江口のりこ)の真守の愛と乱暴に満ちた日常から「突撃桃子」「クンクン桃子」「生返事真守」「切る桃子」の4篇をハイライトにした特別映像が解禁となった。
愛のいびつな衝動と暴走を描くヒューマンサスペンス
夫の実家の敷地内に建つ“はなれ”で暮らす桃子は、義母から受ける微量のストレスや夫の無関心を振り払うように、センスのある装い、手の込んだ献立などいわゆる「丁寧な暮らし」に勤しみ毎日を充実させていた。そんな桃子の周囲で不穏な出来事が起こり始める。近隣のゴミ捨て場で相次ぐ不審火、失踪した愛猫、度々表示される不気味な不倫アカウント…。平穏だったはずの日常は少しずつ乱れ始め、やがて追い詰められた桃子は、いつしか床下への異常な執着を募らせていく…。
『悪人』『怒り』など人間の複雑な感情とその裏に隠された本質を鋭く炙り出してきた吉田修一の同名小説を、『おじいちゃん、死んじゃったって。』『さんかく窓の外側は夜』の森ガキ侑大監督が映画化。主演は、唯一無二の存在感とユニークで高い演技力を持つ江口のりこ。共演には、小泉孝太郎、風吹ジュン、馬場ふみから個性豊かな俳優陣が名を連ね、江口扮する主人公を追い詰めていく。江口のりこの振り切った怪演により、息もつかせぬ緊迫感に包まれたヒューマンサスペンスが誕生した。また本作は、歴史あるチェコの「カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭」コンペティション部門、香港国際映画祭(夏季)へも正式出品を果たし、世界でも高い評価を得ている。
壊れた夫婦の“平凡で異常な日常”
<突撃桃子>では、「彼女に会ってもらえないかな?」という真守(小泉孝太郎)のとんでもない提案に応じ、愛人・奈央(馬場ふみか)と対面するシーンで、動揺した桃子(江口のりこ)が飲み物をズルズル音を立てて一気飲みする様子や、その後丸ごとのスイカを抱えて愛人宅に突撃するシーンを、<クンクン桃子>では、なんでも匂いを嗅いで仕分けしていく桃子が、夫の髭剃り、料理に使うハーブ、果てにはチェーンソーの匂いまで嗅ぎまくる姿を、<生返事真守>では、桃子の話にすべて曖昧な返事を返す夫・真守との日常会話(?)を、<切る桃子>では、チェーンソーを手にし、床板に刃を入れると笑いが込み上げてきて止まらない様子を、本編からの特別映像としてお届けする。
物騒な音を聞いて覗きに来る義母・照子(風吹ジュン)に見つかるまいと素早く畳で蓋をして床下に隠れてしまう桃子の、ユーモアが垣間見える悲喜こもごもの日常が切り取られている。幸せなはずだった桃子の日常が次第に異様な光景に代わっていく——、彼女に一体なにが起きたのか?
『愛に乱暴』は8月30日(金)より全国ロードショー