港南区役所保険年金課 WEBで整理券事前入手 20日から実証実験
港南区役所保険年金課の窓口で20日、事前にWEB上で受け付け整理番号を入手できるサービスが始まった。市が掲げる「デジタル区役所」に向けた実証実験で、待ち時間短縮が目的。結果を受け、他の課への導入も検討される。
従来、区役所の窓口で手続きを行う際には、来庁後に整理番号の札を引き、番号が呼ばれるまで庁舎内で待つ必要があった。しかし、場合によっては1時間程待つこともあり、区民から「待ち時間が長い」という声が上がることもあった。
今回導入されたサービスでは、来庁前に指定のWEBサイトから整理番号を入手。来庁後専用のモニターでチェックインを行い、まだ順番が来ていなければその順番に、既に順番が過ぎていれば最優先で窓口へと案内される。現在、何人が待っているかも確認できるため、順番が来そうな時間を見計らって来庁することで、待ち時間の短縮につなげる狙いだ。指定のWEBサイトへは港南区役所WEBサイトのトップページから進むことができる。
現在は、保険年金課のみに導入。健康保険、介護保険、医療費助成、年金などの窓口手続き時に利用できるようになった。実験を主導する区政推進課担当によると「保険年金課で得られたデータも踏まえ、年内には来庁者の多い戸籍課を含め他の課にも広げたい」という。実験の終了時期は設けず、改良を重ねながら本格利用に移行していく予定だ。
「一般普及している」
こうしたWEBを利用したサービスは人によって得て不得手があり、公平性を欠くことも考えられるが区政推進課担当者は「トラブルにはなりにくいのではないか」と話す。類似のシステムが民間の施設、特に病院やチェーンのレストランで導入されているためだ。「一般化したシステムで抵抗感を覚える人は少ないと思う」とした。さらに、港南区が市の「デジタル区役所」のモデル区となっていることにも触れ「新サービスの周知も行っていく」と話した。