<子育ての結果発表?>親子仲が悪いわが家と、コミュ力が高い同級生たち。育て方を間違えた?
子育てをしていると、ふとした瞬間に周りの子と自分の子を比べてしまうこともあるでしょう。「うちの子はこれでいいのかな?」と不安になるなんてしょっちゅう……なんてママたちもいるかもしれませんね。特に近所の子や同級生の成長が目に見えると、余計に「私の育て方が悪かったのかな」なんて悩んでしまうケースもあるのではないでしょうか。
『近所の同級生の子を見ていると、息子に対して「私の育て方がよくなかったのかな」と思ってしまいます』
投稿者さんは息子さんが小さいころから「勉強しなさい」「だらしない態度はやめなさい」など口酸っぱく言って育ててきたのだそう。その結果、息子さんは中学生あたりからだんだんと反抗的な態度に……。高校3年生になった今もあまり投稿者さんとは口を利かず、家では基本的に自室にいる状態です。近所には同級生の子もいますが、その子は息子さんとは対照的。相手の親は勉強に対してほとんど口出しせず、偏差値がかなり低い高校に通っているそうです。しかし親子の仲はとてもよく、普段から何でも話してくれる上に、家ではずっと家族とリビングにいます。家族の誕生日には毎年ケーキも買ってきてくれるのだそう。それを知った投稿者さんは、「自分が口うるさく育ててきたのがダメだったのかな」と自責の念に駆られていると話してくれました。
親子仲が最悪に……私も口うるさくしすぎちゃった
勉強よりも信頼関係が大事なんだと思う
『私も投稿者さんみたいに思ってる。うちの子はもうとっくに成人したけど、ずっとそんな感じ。口うるさく言うよりも信頼関係がいちばん大事だった。間違ってた。勉強なんかやる子は黙っててもやる、やらない子はうるさく言ってもやらない。それを親がうるさく言ってどうこうさせるなんて間違ってたんだわ』
こちらのコメントを寄せてくれたのは、すでに成人した子どもがいる先輩ママでした。内容はどこか自己批判的にも見えますね。「信頼関係がいちばん大事」というのは、子育ての根幹にある大切な考え方かもしれません。しかしそのバランスの取り方は、本当に難しいものでしょう。口うるさく言うことが必ずしも間違いとは限りません。しかしいきすぎると逆効果になることもある……子育てをする身としては考えさせられる言葉ですね。
「口うるさい」だけならむしろ感謝したかも。でも……
『どうだろうね……「口うるさい」のレベルにもよるんじゃないの? 私も親にはかなり口うるさく育てられたけど、それだけならむしろ感謝したかもしれない。だけど母親は自分の思い通りの結果にならないと暴言吐いたりしたんだ。それは嫌だった。結局ずっと親子関係うまくいかず、絶縁に近い状態で終わったよ』
親の「口うるさい」は、基本的には愛情からくるものでしょう。ところが場合によっては、親自身の理想の押し付けになってしまうことも。それによって子どもの受け止め方が大きく変わるのではないでしょうか。単に注意するだけでなく、感情的な言葉や「模試で〇〇点以上取りなさい」などの厳しい指示が加わると、親子の関係に深い傷を残してしまうこともあるのかもしれません。
他の子をバカにするような発言はいただけない
ママたちから投稿者さんに対して、「これだけはやっちゃダメ」と言われることがあったようです。
『偏差値の話、必要? そういうとこでしょ。親が自分の友だちのことをそんな風に言ってたら間違いなく嫌だよ』
『「同級生の子は偏差値がかなり低い高校に通っていて~」って比べている感じからして、息子さんに対しても同じように比べて物事を言ってない? 私の母親がそういう人だったんだけど、本当嫌いだった』
ママたちが気になったのは、同級生の子の話をするときに「偏差値がかなり低い高校に通っている」と紹介した点でした。周りに目を向けたとき、ついつい子どもを無意識のうちに比べてしまうことは、もしかしたら少なくないのかもしれません。しかし親が友だちのことをそんな風に言っていたら、子どもはきっと嫌な気持ちになるでしょう。ましてや自分自身と直接比較されていると感じたら、自己肯定感が大きく損なわれる可能性もあります。
子育ての通知表が出るのは、もっと後だよ
『子育ての結果発表はあと2、30年くらい先なんじゃないかな』
『でも同級生の子は就職するときや大人になってから「もっときちんと勉強しとけばよかったー」と思うかもしれないし、逆に息子さんは後々、「お母さんは自分のために言ってくれてたんだ」とか感謝するときがくるかもしれない。何が正解かはまだまだわからないんじゃない?』
『もっと大きくなってからじゃないかな? 息子さんの心が成長したとき、投稿者さんに感謝するかもしれないよ。私の両親も「勉強なんかしなくていいから、一緒に遊びにいこうよ」ってタイプだった。テスト勉強してたときにも言われたよ。今思うと勉強しておけばよかったと後悔してる。だからまだわからないよ』
たとえ同級生の子が今うまくいっているように見えても、将来困難に直面するかもしれません。逆に今悩んでいる息子さんが、後々大きく成長して親である投稿者さんの愛情に気づくこともあるかもしれません。子育ては本当に長い道のりなんですよね。
子育てに正解はありません。それぞれの子どもが違う個性をもっていて、成長のペースも千差万別です。周りの情報に一喜一憂する気持ちがあるのは当然のことでしょう。しかし大切なのは、わが子の個性を認めてその成長をそばで見守ることなのかもしれませんね。