東京湾の船カワハギ釣りで良型続々!【千葉・吉野屋】30cm頭に釣る人11尾
今期最初の東京湾のカワハギ釣りは9月上旬だったが、かつてない高水温にカワハギの居場所が定まらずに苦戦。秋らしい気候になってきた10月31日(木)、浦安の吉野屋から竹岡沖へリベンジ釣行すると、リールを巻くのに苦労するほどの良型が納得できるほど掛かってくれた。
吉野屋でカワハギ釣り
出船定刻の1時間前に船宿に到着。釣り日和の予報のためか、カワハギ船の座席予約ボードを見ると平日とは思えないほどの盛況。カワハギ乗合船の乗船希望者は26人に達したが、船宿の粋な計らいで2隻出しに。
私は石原一樹船長が舵を取る第三吉野屋丸に乗船。右舷8人の前から4番目の胴の間に座ることとなった。
7時の出船前にライフジャケット着用の確認がおこなわれ、2隻が続けて出港。船は晴天ナギの東京湾を南下。下げ潮に乗って、航程約1時間15分で竹岡沖の水深35m前後の釣り場に到着。船長から「この辺からやっていきます。準備をしておいてください」とアナウンスがあった。
天候は晴れ、風は北東から風速2~3mくらいで海面はナギ、水は澄んだ緑色。10時すぎに干潮になる大潮の下げ潮が適度に流れていた。
最初の流しから本命登場
8時15分、船長から「水深は37m、ちょっと深いですけど徐々に浅くなります。はい、どうぞー」と投入OKの合図。エンジン流しで実釣開始となった。
私がセットしたのは自作仕掛けで、ハリは市販のハリス付きのもの、エサ(乗船料には含まれないので持参してない人は店内か船内で購入)は、持参したエビの切り身を上バリと中バリに、アサリの剥き身を下バリに装着した。
底ダチを取ったらこまかい小突きを3回程度入れ、それから1mほど誘い上げる。前回に船長から教わった誘い下げでアタリを拾って掛けることにも注意しつつ、メインはオモリが底に着いたらゼロテンションで数秒間停止させアタリを捕らえる作戦とした。
最初の流しは大多数がサバフグの攻撃を受けながらも、開始5分で船長から「とりあえずカワハギ出ましたよ」とアナウンス。15分の流しを終えたところで左舷まで見に行くと、トモとトモ寄り2番で20cm級カワハギが1尾ずつ上がっていた。
30cm級も登場
2流し目は水深33mからスタート。すると私にも痛快なアタリがきて「本命?」と思ったが正体は20cm級カゴカキダイ。その直後に私の上手に並ぶ右舷2番の相馬さん、同舷3番の加藤さんが20cm級カワハギを上げた。それぞれ掛かっていたハリは中バリと下バリで、エサのアサリは持参された物だった。この25分の流しでは、左舷側でも同級が3尾上がった。
9時に3流し目に突入。私にきたのはトラギス、続いてサバフグだったが、相馬さんはサイズアップの23cm級カワハギを追加。船長が「左でデカいのが出たよ」と言うのでカメラを持って見に行くと、左舷7人の真ん中に入っていた島崎さんが30cm級の特大カワハギを持っていた。
この流しでは、私にも仕掛けを底近くでステイさせていた時にコン、コン、コンという本命のアタリが到来。スーッと聞き上げるとゴン、ゴン、ゴンと暴れつつハリ掛かり。巻き上げ途中で下への突っ込みが弱くなるのがフグの引きと違うところで、カワハギと確信。海面下で横走りした22cm本命を抜き上げたのは9時半。中バリのエビエサに食ってきた当日の1尾目を手中してホッとした瞬間だった。
その後もサバフグの攻撃が続き、10時に2尾目となる23cmカワハギを手にするまでに消耗したハリは20本に達した。
良型揃いでお土産確保
また、私の下手側に右舷トモまで並ぶ斉藤さん、藤本さん、伊野さん、大越さんの4人グループも、サバフグの攻撃を受けながらもポツリポツリと18~23cm級カワハギを拾っていた。
潮止まり時刻前後とあってフグの攻撃が活発になり、ミキイトまで切られることが2回。当然オモリもなくなるので、耐え忍ぶ時間帯だった。
上げ潮が効きだした11時ごろになると、加藤さんが本領を発揮。20cm級をアベレージに5尾目、6尾目、7尾目とゲット。同様に左舷前の常連・安藤さんも、カワハギの釣果を伸ばしていった。その間、左舷トモでは築地さんが28cmの特大カワハギをゲットしていた。
正午を過ぎてからは上げ潮の勢いが増し、私の底釣りが好結果を生んだ。14時の沖上がりまでに22cm、24cm、26cmの大型カワハギを追加することができた。
船中釣果は14~30cmカワハギ1~11尾で、安藤さんと加藤さんが竿頭。次頭も9尾を上げていた。
私はサバフグに仕掛けとハリをたくさん取られたが、新しい仕掛け、ハリで釣る時間が増えたぶんだけカワハギを掛けられる確率も上がったように思う。
船長のコメント
「今日は良型を狙って深い釣り場を探りました。今後も釣り人、釣況に合わせていろいろな釣り場を探っていきますので、ぜひ遊びに来てください」
<週刊つりニュース関東版APC・木津光永/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース関東版』2024年11月15日号に掲載された記事を再編集したものになります。