船カワハギ釣りで良型中心に本命15匹と好調【愛知・石川丸】底狙った「たるませ釣法」が奏功
春らしからぬ陽気が続いた4月中旬、愛知県・南知多町の石川丸で春カワハギが好調との情報を入手。秋が本番と思われがちなカワハギ釣りだが、この時期に数・型とも狙えるということで実釣してみたところ、良型ぞろいの好釣果に恵まれた。
石川丸でカワハギ釣り
今年の4月は、春というより初夏ではないかというような陽気が続く。だが釣りをするには、もってこいの気候だ。そこで何か面白い釣り物はないかとネットで探していると、愛知県・南知多町師崎の石川丸で、春カワハギが好調といううたい文句が目に飛び込んできた。
カワハギというと秋のイメージが強く、この時期にしたことがないので、これはやってみる価値ありということで、4月17日に乗船することにした。
当日も暖かい予報だったが、港に着いてみると結構肌寒い。少し着込んで受け付けを済ませ、第8石川丸に乗船。空いていた右舷トモに釣り座を取る。
ちょうど浜本船長がいたので話を聞くと、春は活性が高く型数とも望めるし、外道も少ないのでカワハギを狙うのには良い時期とのこと。
使用タックル
タックルは、ダイワ極鋭カワハギ1342に、PEライン1号を巻いたスマック100Lの組み合わせ。これにハリス2.5号、ハゲバリ5号の胴つき3本仕掛けをセットし、オモリは30号で統一。エサは持参した冷凍アサリエサを使う。
釣り開始
5時50分に岸壁を離れ、6時ちょうどに一斉出船。50分ほど走ってポイントに到着した。船長からの「水深22m。平場を流していきます」のアナウンスで釣り開始。
乗船前に「たるませ釣り」で底中心にじっくりと攻めた方がいいとのアドバイスがあったので、ここなら根掛かりの心配はなく攻めることができそうだ。
良型カワハギをキャッチ
アサリを付け、中オモリを追加した仕掛けを投入。オモリが着底したら、オモリをトントンと小突いて誘いを入れた後、誘いを止めしばらく待ちながらイトを少したるませる。その後、静かにサオを持ち上げる。
何も反応がなかったらまた着底させるという、たるませ釣りのスタンダードな誘いを繰り返す。10分ほどたったころ、聞き上げた時にコンココンとアタリが出た。すぐにアワセを入れながら巻き上げる。途中金属的な強い引きを味わいながら、良型の本命を抜き上げた。まずは早い時間帯で釣れたのでホッとする。
しかし、その後の1時間は渋い時間となり、なかなかアタリが出ない。そうするとどうしても激しい誘いを入れたくなってくるが、静かな釣りをしている人の方が釣れているようだ。
ウマヅラハギを手中
8時ごろ、再びアタリが出始めて、少しずつ数を伸ばしていく。しかし、徐々に潮が速くなってオマツリが多発。そこで私はトモの釣り座の利点を生かし、後方に少し投げオマツリ回避に努める。
9時40分ごろ、今までにない強いアタリと引きが出た。何だろうと巻き上げると、少し細長い魚体が見えてきた。なかなかの大きさのウマズラハギだ。
その後、アタリは出るが、なかなかハリ掛かりせず掛かっても途中でバレる。そこでハリをひと回り小さいものに変更すると、掛かりも良くなり目標だったツ抜けを達成。しかし11時ごろになると、アタリがパタッと止まってしまった。
周りも同じような状況で、その後は1匹追加して終了時間を迎えた。釣果は25cmまでのカワハギ15匹と30cmのウマズラハギ1匹。サイズがいいので釣り応え十分で、久々のカワハギ釣りを楽しむことができた。
カワハギを美味しく調理
帰ってからカワハギをさばくと、意外にもキモが大きくキモじょう油で食べた刺し身は、秋のものと遜色がないほど美味だった。石川丸ではしばらくはカワハギ釣りを続けるということなので、皆さんもぜひ挑戦してみてほしい。
<週刊つりニュース中部版APC・佐久間由郎/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース中部版』2025年5月9日号に掲載された記事を再編集したものになります。