地元民が作った〝私の考える紀伊半島〟に3.5万人納得 歪められた地図に「めっちゃわかります」の声
「私の考える紀伊半島」
そんな呟きと共に投稿された日本地図が、X上で注目を集めている。
2025年3月26日、紀伊半島北部在住のXユーザーの紀つね(@kinokuni_fox)さんが投稿したのは、青く着色された日本地図。
ただ、なんだか形がヘン。とにかく、紀伊半島がデカい! デカすぎる!
この地図は点が打たれている場所に関して、「名古屋から鉄道での所要時間」に合わせて変形させたものらしい。
紀伊半島って、こんな感じなのか......。Jタウンネット記者も調べてみることにした。
同じくらいの距離でも時間は...
中心となる場所からの所要時間を距離の代わりに使って作成した地図――いわゆる、「時間地図」のようなもの。
紀つねさんが作った時間地図は、名古屋が中心で、そこから「1時間」「2時間」「3時間」「4時間」「5時間」と書かれた同心円が広がっている。
まずは紀伊半島以外。地図上に書かれた「津(66.5キロ)」「大阪(190.4キロ)」「東京(366キロ)」「岡山(366.9キロ)」「広島(528.2キロ)」「仙台(717.8キロ)」「博多(766.9キロ)」についてYahoo!路線情報の乗換案内(歩く速度は「急いで」)でチェックしてみた。
確かに、いずれも地図の円の時間以内で行けるようだ。名古屋駅~大阪駅はゆっくり歩いていると1時間をオーバーするが、新大阪での乗り換えを頑張ればジャスト1時間で到着できるタイミングもありそう。
では、紀伊半島はどうか。
実際の距離が名古屋から一番近いのは、尾鷲(174.3キロ)。大阪よりも名古屋に近いが、行くのには少なくとも2時間半強かかる。
次に近い新宮(231.2キロ)は3時間半で、和歌山(262.7キロ)には、新大阪でちょうど乗り換えられる「くろしお」があり、急いで乗り換えができれば、ギリギリ2時間以内に到着できそうだ。100キロ以上遠い東京・岡山は、どちらも1時間半くらいで着くのに......。
その東京・岡山とほぼ同じ距離の白浜(368.2キロ)には、乗り換えがうまくって3時間半以内。そして、一番遠い串本(421.8キロ)には4時間半もかかる。700キロ越えの仙台や博多にだって、3時間ちょっとで行けるというのに......!
紀伊半島がこんなに大きく感じる理由、納得である。
紀伊半島の現実(と、新幹線の凄さ)を痛感せざるを得ない時間地図に、X上では3万5000件以上のいいね(10日夕時点)のほか、こんな声が寄せられている。
「めっちゃわかります!」 「いや間違いない。京都民やけど『畿内やから』と安易な気持ちで和歌山に手を出したら、観光中に今日は帰れない事を悟る羽目になる」 「紀南に住んでる者です。アクセス悪すぎるので旅行以外で行くことはおすすめしません!それでも白浜はいいとこなんで来て欲しいです」 「車でも実感大差ないところが偉大なる紀伊半島」