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6月2日は雨模様だったが、愛知県・南知多町師崎港の第二武丸でイサキ釣りに出た。38cmの良型イサキと大アジをキャッチ。雨に打たれながらも、タナを工夫して得た釣果に満足。この記事では、その釣行の詳細をお届けする。

第二武丸でイサキ釣り

当日のどんよりとした厚い雲を見て、厚手のカッパにするか迷ったが、そんなには降らないだろうと薄いレインギアにした。

釣り座は右舷トモ2番目に座り、午前5時半に15人の乗合で出港。1時間ほどで大山沖のポイントに到着し、潮回りしていよいよ釣りスタートだ。

当日のタックル

ここで私のタックルを記しておこう。ロッドは軟らかい青物ジギング用の2m。オモリ80号を乗せてちょうど7対3調子になって、コマセも出しやすい。

手巻きリールにPEライン1号、リーダー4号3mをPRノットで結ぶ。船貸し出しのテンビン、カゴ、オモリのセットに自作の軟らかいクッションゴムを付けた。仕掛けは1.7号の緑スキン3本バリ吹き流し2.5mだ。

「水深33m、タナ26m」とアナウンスがあり、1投目から釣れないと分かっていてもワクワク感ありだったが、やはりコマセをまくだけの作業が黙々と続くことになってしまった。

良型イサキ38cmキャッチ

30分くらいたっただろうか、右舷トモででっかい腹パンイサキが上がり、次は俺の番だと意気込んだが空振りに終わった。

指示ダナの26mで待っていたが、一向にアタってこないのでタナを変えたり誘いの回数を増やしたりした結果、やっと小ぶりなイサキをゲットできた。だが先ほどの大きいイサキを目の当たりにしていたので、さほどうれしくもない。

次のアタリは軟らかいクッションゴムが伸びる微妙な感じが、ロッドの先から手元に伝わる。前アタリをそのまま聞きアワせて、ゆっくり持ち上げていくとハリ掛かり。外れないよう慎重に巻くと重い。それに加え激しい抵抗をしてくるので、とっさにドラグを緩める。

ドラグズルズルで後少し。中乗りさんが来て、無事イサキをすくってもらった。クーラーに書いたメジャーで測ると38cm。ジッと眺めてアタリが極めて少ないなか、「もうこれ1匹でいいや」なんて思った（笑）。

このころからパラパラしていた雨が本降りになり、やがて土砂降りになった。当然やる気もうせて、しばし休憩になってしまった。雨雲レーダーを見ると、まだ続きそうだ。ロッドの先のPEラインも見づらく、もっぱらカンに頼って釣っていた。厚手のカッパにしてこれば良かったと後悔…。

船中唯一の大アジゲット

ここでタナを1m深くして27mにし、置きザオでハンバーガーをほおばっていると、ロッドの先を揺らす大きなアタリ。慌てた瞬間、ハンバーガーの肉が飛び出し足元に落としてしまった。「クッソ～～」と思いながらハンドルで巻きアワせ、難なく2匹目をクーラーに入れた。

27mに気を良くして頑張ったが、アタリはない。根掛かりしない程度に探っていると、ビックリするような食いっぷりでいきなりヒット。「あれ、魚が違う」。ドラグユルユルで対応したが、途中サバかなと思いオマツリしないようにドラグを締めたが、見えてきたのは大きなアジ。素早く中乗りさんにすくってもらった。

よく口切れしなかったものだと感心。「刺し身で食わんといかんぞ」と言われたが、アジフライがお気に入りだ。

良型主体2ケタ釣果に満足

イサキもポツリポツリと釣れて、リリース含め10匹になった。午後12時半に終わり船長が釣果写真を撮りに来て、「トップだよ」と言われて驚いたが、少し笑みが出た。

帰宅途中で脂の乗った大きなイサキ3匹を知り合いにおすそ分けし、大変喜ばれた。残りのイサキは昆布締めしてからのあぶりに。アジはアジフライでおいしくいただいた。イサキは梅雨に入ってこれからが本番なので、当分イサキ釣りに通おうと思っている。

＜週刊つりニュース中部版APC・幡野晃彦／TSURINEWS編＞

出船場所：南知多町・師崎港 この記事は『週刊つりニュース中部版』2024年6月21日号に掲載された記事を再編集したものになります。