平塚湘風高校米倉さん・石嶋さん 俳句と短歌でダブル受賞 友人や家族に感謝込め
神奈川県高等学校文化連盟が主催する「第43回高等学校文芸コンクール」で平塚湘風高校の米倉結愛さん(2年)が俳句の部、石嶋桔凪(きな)さん(同)が短歌の部でそれぞれ最優秀賞にあたる神奈川県教育委員会教育長賞を受賞した。
昨年の夏休み前に国語の授業で短歌と俳句に触れる時間があった同校は、全校生徒400人の中から教諭が選んだ約40作品を応募。同部門には、県内からそれぞれ3286通、8578通の応募があり、合わせて121人が入賞した。
米倉さんの俳句は、『自転車の熱きサドルや土用波』。「夏を感じる瞬間は、通学で使用する自転車のサドルが熱いことだった。夏の季語を取り入れて完成させた」と米倉さん。
石嶋さんは『かたつむりどうしてあんなに遅いのかずっと考え一日終わる』という短歌を詠んだ。石嶋さんは「日々のなかで、一日がすぐに終わってしまうと感じることが多い。かたつむりを使うことで表現してみた」と語った。
国語教諭の田中巧さんは「本校で教育長賞以上を受賞した生徒は記憶にない。これをきっかけに生徒たちに文学に興味を持ってほしい」と期待を寄せた。