これが900円! 月1回のご褒美に”週1回の楽しみ”追加 静岡市のうなぎ弁当店が新メニュー
■静岡市の「うなぎ弁当あつき」 新メニュー「焼き鯖みりん弁当」登場
月1回のご褒美に、週1回の楽しみが加わった。静岡市葵区の「うなぎ弁当あつき」に新メニュー「焼き鯖みりん弁当」が登場した。厳選したサバは、ご飯が隠れるほどの大きさで存在感抜群。コストパフォーマンスの高さを感じさせる。
【写真で見る】月に1回のご褒美ランチ 静岡市役所近くに店舗構える「うなぎ弁当」
静岡市の中心市街地で象徴的な通りとも言える「青葉シンボルロード」。その駐車場敷地内に、「うなぎ弁当あつき」は店を構える。店舗はキッチントレーラーで小さいため、近くを通っても見落としてしまうかもしれない。だが、昨年4月のオープンから着実にリピーターを増やし、ランチタイムに列ができる日も増えた。
店名の通り、これまではうなぎ弁当を専門に販売してきたが、11月から新たなメニューもスタートした。それが、「焼き鯖みりん弁当」。オーナーが「うなぎと同じくらい、お弁当にして販売したいと思っていました」と話す、構想を温めて続けてきたメニューだ。
弁当の主役となるサバは、伊東市にある1960年創業の老舗干物店「鯵屋(あじや)」から仕入れている。干物はシンプルだからこそ、わずかな妥協が味に表れる。鯵屋では、素材選びから塩加減や干し具合まで追求する。
■確かな目利きで厳選したサバ 味を左右する塩にもこだわり
年間を通して干物のおいしさを保っている理由は、魚を見極める目にある。季節によって干物に適した魚が獲れる漁場は異なるため、確かな目利きが重要になる。そして、干物は「塩」も味を左右する。鯵屋はミネラル豊富な天然塩を使い、甘すぎず強すぎない塩加減で魚の旨味を最大限に引き出している。
うなぎ弁当あつきのオーナーは、10年以上前から鯵屋のファンだったという。定期的に購入するだけではなく、知人にも贈っている。サバの他にもアジ、カマス、キンメダイなどお気に入りの干物は多いが、「白米との相性はサバが一番」と弁当に選んだ。
焼き鯖みりん弁当は注文を受けてから、炭火で焼いて販売する。サバにはザラメを使っているため焦げやすいが、経験豊富な従業員が絶妙な焼き加減でおいしさを引き出す。焼きを担当する木下篤紀さんは普段から店でうなぎを焼くだけではなく、夜は近くの焼き鳥店に勤務。飲食業の経験は10年を超える。
焼き鯖みりん弁当は、味はもちろん、ボリュームやコストパフォーマンスにもこだわった。サバは白米が隠れるほどの大きさで食べ応え満点。1つ900円の値段は満足度が高い。オーナーは「うなぎ弁当には月1回のご褒美にしてほしい気持ちを込めていますが、焼き鯖みりん弁当は週1回くらいの楽しみにしていただければと思います」と勧める。
■月1回のご褒美に 「うなぎ弁当」はファン拡大中
オーナーが「月に1回のご褒美」と表現するうなぎ弁当はファンが拡大している。使用するうなぎは純国産で、タレに使う調味料も全て国産のものを厳選した。炭焼きで香ばしさを引き立て、身は柔らかくふんわり仕上げる。うなぎ弁当は並、大、特大の3種類で、並は2300円。うなぎ専門店で純国産のうなぎを食べるよりも、1000円以上は安いだろう。オーナーが語る。
「焼き鯖みりん弁当と同じように、うなぎ弁当もシンプルなので素材の差がはっきりと表れます。使っているうなぎは国産で、最終的には大井川の水で臭みを取っています。お弁当としては少し高いと感じるかもしれませんが、ちょっと贅沢なランチや自分へのご褒美などで味わっていただければと思います」
うなぎ弁当は1人で楽しむ人もいれば、職場のグループや家族でまとまった個数を購入するケースもある。リピーターは「味と食べ応えを考えれば、この値段は安い」と口をそろえるという。
うなぎ弁当あつきは、平日のランチタイム(午前11時半~午後1時半)限定で営業している。事前に連絡しておけば、待ち時間なく受け取れる。うなぎ弁当に焼き鯖みりん弁当が加わり、ランチの楽しみが広がった。
■店舗情報
店名:うなぎ弁当あつき
住所:静岡市葵区両替町2-2-8
営業時間:平日の午前11時半~午後1時半
予約受付:午前9時~午後6時
電話:054-260-7417
(間 淳/Jun Aida)