Yahoo! JAPAN

「汚れの色別に対処」が正解! 人気掃除YouTuberに教わる「トイレ掃除」と水回りのお掃除

毎日が発見ネット

「汚れの色別に対処」が正解! 人気掃除YouTuberに教わる「トイレ掃除」と水回りのお掃除

汚れがゆるみやすく、水仕事も苦にならない夏は、実はお掃除にぴったりの季節です。今回はYouTubeで大人気のお掃除職人きよきよさんに、効果的なトイレの掃除術と、水回りのお掃除の疑問をお聞きしました。



汚れの原因別に対処を!


トイレの掃除術



トイレ掃除を始めるときは、まずは汚れを確認。黒ずみや黄ばみ、ピンク汚れなどの、「さぼったリング」とも呼ばれるトイレの汚れも、原因によって使う洗剤が変わります。



<POINT>
トイレはこまめに掃除を。
①塩素系洗剤をまわしかけ、30分放置して流す。
② 3日後、酸性洗剤をまわしかけ、30分放置してよく流す。この繰り返しで、カビや尿石が防げます。



黒ずみ



<原因>
「さぼったリング」とも呼ばれる便器内の黒ずみ。その原因の多くは、雑菌やホコリをエサとして繁殖した「カビ」。水アカや尿石が酸化して黒ずんで見えることもあります。



<落とし方>
カビが原因の場合は、塩素系洗剤をまわしかけ、そのまま30分ほど時間を置きます。その後、トイレ用ブラシでこすり洗いしたあと、水を4~5回流してしっかり洗剤を洗い流しましょう。



黄ばみ



<原因>
トイレの便器に付着する黄ばみは、尿に含まれるカルシウムなどの成分が原因。放置してしまうと「尿石」と呼ばれる硬くザラザラとした状態になり、落としにくくなってしまいます。



<落とし方>
尿石に効果的なのは、サンポールなど酸性の洗剤。黄ばみが気になる部分や、便器のフチの裏側にしっかりとまわしかけ、30分ほど時間を置いて尿石を溶かし、水を流します。



ピンク汚れ



<原因>
空気中のバクテリアや酵母菌が、便器内に残った皮脂や排泄物をエサにして繁殖することで起こるピンク汚れ。比較的落としやすい汚れで、ブラシでこするだけで落ちることも。



<落とし方>
カビと同様に菌が原因なので、除菌作用のある塩素系洗剤を使用して落とすのが正解。洗剤をまわしかけたらそのまま5~10分ほど時間を置き、数回水を流して洗剤を流せばOK。



トイレをキレイに保つには...
・男性も、便座に座って用を足してもらう!
・用を足した後は、必ず水を流す!


教えてきよきよさん!


水まわりのお掃除Q&A


掃除に関するさまざまな疑問を、きよきよさんにお尋ねしました!



Q.キレイな水まわりを保つコツは?
→A.1日3分の予防清掃で、その日の汚れはその日のうちに落として!
衣服に付いたシミと同様に、どんな汚れも、汚れた直後のほうが落としやすいもの。キッチンや浴室など毎日使う場所だからこそ、1日の終わりに3分だけ時間を割いて、簡単に掃除を行いましょう。こうした「予防清掃」が汚れの蓄積を防ぎ、大掃除の必要がないキレイな水まわりを保ってくれます。



<キッチンは...>
油汚れが落とせるタイプのお掃除シートを用意しておき、寝る前にコンロや天板をサッと拭き上げましょう。



<浴室は...>
最後にお風呂に入った人が、水を抜きがてら、中性洗剤で浴槽や床、カベをササッと洗って流しましょう!



<1年使わないものは捨てるがお約束!>
水まわりではありませんが、クローゼットや押し入れなども、カビや雑菌が繁殖しやすい場所。中のものを減らして風通しを良くするだけで、カビの発生は防げます。1年使わなかったものは捨て、空間を作りましょう。


Q.自分で掃除しないほうがいい場所は?
→A.エアコンとレンジフードタイプの換気扇は、プロにまかせましょう!
エアコンやレンジフードなど精密機器が詰まった器具は、素人がヘタに掃除をしてしまうと、故障の原因に。どちらの場合も、掃除をしていいのは、基本的にはフィルターだけ。目詰まりによる機能低下を防ぐため、2週間に1度はフィルター掃除を行いましょう。



<ごとくは買い替えが簡単>
コゲ付きがひどいごとくは、プロの僕たちでも、汚れを完全に落とすのが難しいもの。いまどきはAmazonなどの通販で1000~2000円程度で購入することができるので、掃除に時間をかけるくらいなら買い替えてしまったほうがラクですよ!




Q.洗剤に消費期限はある?
→A.あります!
開封前は約3年、開封後は約1年が消費期限の目安です。ただし、塩素系や酸性の洗剤は、古くなればなるほどその威力が落ちていきます。期限を過ぎても危険なことはありませんが、汚れが落ちにくくなることを忘れずに。



Q.洗剤に適量ってある?
→A.多めに使ったほうが、効果が高まります!
洗う対象によって量は変わりますが、僕の経験上、掃除用の洗剤はたっぷり使ったほうが汚れ落ちが良くなります。上の質問とも関連しますが、洗剤には消費期限があるのでもったいないと考えず、ドバドバ使っちゃいましょう!



この記事は紙&WEBマガジン『毎日が発見』2025年7月号に掲載の情報です。


構成・取材・文/和栗 恵 撮影/齋藤ジン イラスト/とつかりょうこ


【関連記事】

おすすめの記事