トム・クルーズ、『ミッション:インポッシブル3』共演者に「髪に火が付いたら振り払え」と豪快アドバイス
ハリウッドきってのスーパースター、トム・クルーズは自ら破格のアクションに臨むだけでなく、常に共演者を鼓舞し、支える役割も担っている。『ミッション:インポッシブル3』(2006)で共演したケリー・ラッセルが、撮影時にトムから受けた豪快なアドバイスを米にて明かしている。
『ミッション:インポッシブル3』で、トム扮するイーサン・ハントの元教え子リンジー・ファリス役を演じたラッセル。「このセリフを覚えてる?」の企画で出題されたセリフは、“How many rounds you got?(弾は何発?)”。物語の冒頭、拉致されたリンジーを救うためベルリンの廃工場に向かったイーサンは、意識が朦朧とするリンジーにアドレナリンを注射して脱出を試みる。リンジーが「弾は何発?」と尋ねると、イーサンが「十分だ」と返すのだ。
「壮大な銃撃シーンでした」と振り返るラッセルは、「トム・クルーズは自分でスタントをほとんどやる方で、みんな彼の顔を見ているわけですから、私もしなくてはなりませんでした」と話す。
「今にも爆発しそうな建物から飛び降りて、まさに発車するバンに飛び乗るような感じ。そのときにトムが、“聞いてくれ、もしも飛び降りて髪の毛に火がついたら、振り払っちゃえばいいから”と言うんですよ。“オーケー、マジで?”って思いましたよ。私、あなたよりも髪の毛多いんですけど、って。」
トムに示されたであろう、髪を振りほどくジェスチャーを再現しながら、ラッセルは当時の困惑を思い返した。さらに「弾は何発?」のシーンでは、トムからチャレンジを提案されたそうだ。
「トムが私の方を見ることになっていました。スローモーションで、マグナムか銃を私に投げ渡すんです。私はそれをつかんで、(発砲するアクションをしながら)カッコいい動きをするんですよ。J・J・エイブラムス(監督)は、“いや、彼が投げる振りをしたら、こっちでCGを合成するから、ただ手をこうしてくれればいいよ”って言ったんですが、トムは“いやいやいや、できるよ”って。」
エイブラムスの助け舟を意に介さなかったトムは、ラッセルの「トム、私には無理ですよ」との主張を聞きながらも、「一回やってみよう、一回やろう。できるかどうか見てみよう」と促したそう。結果的に見事成功したようで、ラッセルも「やりましたよ。クールだった」と満足げな表情を浮かべている。
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