吉沢恋が記者発表で必勝宣言!9月の『X Games Chiba 2024』は幕張メッセに世界のトップが集結!
世界最高峰のアクションスポーツ国際競技会『X Games Chiba 2024』が9月20日(金)~22日(日)、幕張メッセ(千葉県)で行われる。その記者発表会が8月20日に都内で行われ、世界15カ国から総勢82名のスケートボード、BMX、Moto X(フリースタイルモトクロス競技)のトップ選手たちが、出場アスリート一覧に名を連ねた。
■五輪金メダルに恋して見事に獲得した吉沢恋の神業トリックを見逃すな!
注目は女子スケートボード ストリートで、『パリオリンピック』金メダルの吉沢恋、同銀メダルの赤間凛音が出場する。さらに、『東京オリンピック』覇者の西矢椛、6月の『X Games 2024』米国大会1位の伊藤美優、同3位の織田夢海も参戦。そして、昨年の『SLS』で東京・シドニー連覇のクロエ・コベル(オーストラリア)など、スケートボード界を引っ張る実力者が一堂に会する。
「まだ(X Gamesに)招待されると思っていなかったので、驚きが強い」と、この日の記者発表に臨んだ吉沢は少し興奮した様子で、「どの大会よりも楽しそう。オリンピックとは違う魅力がある。招待されたからには良いところを見せたい」と目を輝かせた。
そして、この日発表された、日本庭園を思わせるコースレイアウトを見て、「三角形で、全体的にレールが緩い。これだと回ってトリックすることになる。どれだけスピードをつけてトリックをみせられるか。初出場なので楽しんで、出したい技を出し切れたら良い」と、早くも大会でのフルメイクをイメージして見せた。
そして、本大会での目標について、「(オリンピック金メダルで)見る目も変わってきた。表彰台に上がるのもプレッシャーではなく、楽しんでいく。出るからには、ケガをしないようにして、1位を取りたい」と優勝を狙うことを誓った。
パリでは金メダルに恋をし、東京の西矢に続く日本人五輪連覇を果たした吉沢が、ライバルの赤間とともにどんなトリックを見せてくれるか、今から期待せずにはいられない。
■女子パークは四十住さくらのリベンジマッチ。パリの借りを千葉で返す。
女子スケートボード パークには、五輪金メダリスト2人が顔をそろえる。東京の四十住さくらは、女性アスリートの地位向上に貢献しているリーダー的存在。そして、パリのアリサ・トルー(オーストラリア)は日本人の母を持つことでも話題となった。パリ銀メダルの開心那、銅メダルのスカイ・ブラウン(英国)も加わっての争いは、まさに最高レベルと言える。
パリでは悔しい結果に終わった四十住は、捲土重来を期す。「オリンピックではやりたいことが何もできず、悔しかった。(X Gamesは)去年はケガ(右膝後十字靱帯断裂)で出られなかったが、今年はスカイ(ブラウン)と出られるので、楽しみたい」と笑顔を見せた。
そして、「まだ、納得する結果が出ていない」という今年を改めて振り返ると、「X Gamesで出せたら良い。見ている人を楽しませるスケートを見せたい。とにかく楽しんで、スカイと表彰台にれ上れたら良い」と前を向いた。
同席したスカイ・ブラウンも肩と膝にケガを抱える。千葉県一宮町在住で、母親は日本人のハーフ。「3度目の正直で(X Gamesに)出られる。日本で参加できる。みんなと千葉でできるので興奮している」と出場を心待ちにした。
大会後に手術を予定しているが、「できることを頑張って出したい。楽しんで、私の滑りを見せたい。綺麗さ、高さとかも見せたい」と、天真爛漫に笑顔を振りまいた。
レベルの高いライバルを相手に、仲良し2人で表彰台をゲットできるか、地元での声援が大きな後押しになりそうだ。
■男子ストリートにはヒューストンが参戦! パークでは永原悠路に期待。
男子スケートボード ストリートには、『パリオリンピック』で銅メダルに輝いたスケートボード界のカリスマ、ナイジャ・ヒューストンが出場する。また、ブラジルが誇るスケートボードの王者ケルビン・ホフラー、日本期待の白井空良(パリ五輪4位)、根附海龍にも注目したい。今年は男子スケートボード ストリート ベストトリックも実施されるので、会場はより熱気に包まれること請け合いだ。
そして、男子スケートボードパークにも、『パリオリンピック』のトップ2がそろった。金メダルのキーガン・パーマー、銀メダルのトム・シャーが、切れ味鋭いトリックを見せてくれるだろう。日本からはパリ代表の永原悠路が出場する一方、スケートボード界で絶対的な存在感を誇るブラジルのレジェンド、ペドロ・バロスに注目が集まる。
この日の発表には永原が出席。「日本でこの先、X Gamesに出られるか分からない。だから、メダルに挑戦する。それ以上に、世界のトップスケーターとのセッションに感謝して、出し切る」と全力プレーを約束した。
そして、今後の目標について「自分はまだまだ、トップにいる人たちよりも足りない。フィジカルとか、海外選手はすごい。もっと鍛えて、パワーをつけたい。今回のX Gamesでは、経験値を積みたい」と、自身のレベルアップを誓った。
■世界最高峰のエアトリック! 芝田モトが男子バート優勝を狙う。
男子スケートボード バートには、『X Games 2024』米国大会1位のトム・シャー、2位の芝田モト、3位のジミー・ウィルキンスが揃って出場する。さらに、同大会で男子史上最年少の9歳10ヶ月で『X Games』出場を果たした河上恵蒔、ベストトリックで金メダルのギー・クーリー、銀メダルの猪又湊哉も出場し、世界最高峰のエアトリックが目の前で繰り広げられる。
記者発表で芝田は、選手紹介での開口一番、「新鮮な気持ちで会場に入れる。ワクワクしている。天気も心配ないので、良いイベントになる」と、昨年の千葉マリンスタジアムから幕張メッセへの会場変更を歓迎した。
そして、次世代ライダーに言及。「9歳で堂々と滑れているのはすごい。刺激になる。これからも新しいトリックをやっていきたいので、若い人が後押しになる」と、まだ日本の第一人者を譲る気がないことをアピールした。
6月の米国大会では、大技が時間内に間に合わなかった。だから、今回はそのトリックのメイクを誓う。「滞空時間と迫力が、バートは分かりやすい。来月は全力で楽しんでほしい」と、芝田はファンに呼びかけた。
■BMX パークでは世界初の大技に期待!中村輪夢が千葉の空に舞い上がる。
BMX ストリートには、2023年の『X Games』千葉大会で表彰台を飾ったボイド・ヒルダー、カレッジ・アダムス、ギャレット・レイノルズがエントリーした。さらに、『X Games 2024』米国大会で表彰台にあがったケビン・ペラザ、ジョーダン・ゴドウィン、ルイス・ミルズらの出場も決定している。
そして、注目のBMX パークには、エネルギッシュなライディングと独創的なトリックでBMX界をリードする日本のトップアスリート中村輪夢が出場する。さらに、パリ五輪金メダリストのホセ・トーレス、同銀メダリストのキーラン・ライリー、マーカス・クリストファーら、この夏のパリで決勝進出した世界トップクラスのライダーたちが勢揃いする。
五輪では、東京、パリと連続5位となった中村は「BMXの日本人ライダーは1人しかいないので、良い走りをして盛り上げたい」と孤軍奮闘を誓った。そして、コースレイアウトに触れ、「今回の大会にしかないモノ(寺院をモチーフにしたセクションなど)を使えたら良い。X Gamesに合わせたライディングを準備したい」と早くも構想を描いた。
パリでのパフォーマンスを見たファンからは「かっこ良かった」と言ってもらったが、中村には「申し訳ない気持ちが強い」。だから、五輪後で初の大会となる『X Games Chiba 2024』では、「良い走りをして、良いリスタートにしたい」。パリで見せた”世界で自分しかできない技”、それを超える新技に期待したい。
なお、今年もBMX パーク ベストトリックが行われるので、得した気分にもなれそうだ。
■圧倒的なスリル! アドレナリン出まくりのMoto X ベストトリック
Moto X ベストトリックには、数々の世界的な大会で優勝を果たしてきた日本のレジェンド東野貴行が登場。同じく日本を代表するフリースタイルモトクロスライダー渡辺元樹も出場する。さらに、ジャクソン・ストロング、ロブ・アデルバーグ、ハリー・ビンクなど、圧倒的なスリルとエンターテインメントを提供するトップライダーたちがやってくる。まさにアドレナリン出まくりの顔ぶれだ。
■ホストシティ千葉市が、最高の大会サポートを約束
『X Games Chiba』のホストシティである千葉市では、世界最高峰の選手達が存分にその力を発揮できるとともに、来場者が楽しく観戦できるよう、大会をサポートすることを約束している。
記者発表会では、神谷俊一 千葉市長(X Games Japan 組織委員会会長)が挨拶。「X Gamesは千葉市を代表するイベント。2年間やって、天候が課題だった。選手に競技に集中してもらい、お客様に楽しく見ていただくために、幕張メッセで行う。多くの方々のご来場を心からお待ちしている」と、これまでのサポート経験を注ぎ込んで、選手、観客を迎える決意を表明した。
パリの熱狂と興奮そのままのスケートボード。世界トップアスリートによる息をのむような神業トリックの数々が見られるBMX。そして、モトクロスバイクが宙を舞う豪快なパフォーマンスのMoto X。ぜひ会場で、生で体感してほしい。