遺跡ロマンにどっぷり!無料で楽しめる西区の穴場スポット『神戸市埋蔵文化財センター』に行ってきました 神戸市
神戸市西区には「子どもを連れて気軽におでかけしたい!」と悩めるお父さんお母さんにぴったりの入館料無料の「穴場スポット」があるのをご存知ですか?
地下鉄西神山手線 西神中央駅から徒歩約8分、西神中央公園の中にある『神戸市埋蔵文化財センター』は、子どもから大人まで幅広い世代が学べる場所。なんといっても室内なので、雨の日などのお出かけにも持ってこいなんです♪
入ってすぐのエントランスホールで目に飛び込んでくるのは、なんといってもこの大きなキバを持つ「アケボノゾウ(アカシゾウ)」の骨格標本。住宅街として多くの人が住む西区井吹台にある約200万年前の地層から出土した象牙や臼歯をはじめ、肋骨や足の骨、頭蓋骨の破片などから復元されたのだそう!こんなにも身近に大きなゾウが生息していたなんて、驚きですよね。
ほかにもこのエントランスホールでは兵庫城の石垣の石を切り取って持ち帰った展示や、再現された古代の衣装を着て楽しめるコーナーもあり、来館してすぐに気持ちが古代にタイムスリップします!
取材時には1階の企画展示室で企画展「神戸 うつりかわる町とくらし」が開催されており、思わず「なつかし~!」と声が出てしまいそうなゲーム機や、歴代の給食、当時の雰囲気を感じられるリアルなお部屋の展示も行われており、親子3代でも楽しめる内容に。この展示は2025年3月9日まで行われているそうですよ。
さらにエントランスホール奥の常設展示室では、実際に神戸で発見された遺物が約700点も展示されおり、見どころ満載。
中に入るとすぐに見えるのは社会科でも習った弥生時代の「竪穴建物」。住居の中では火おこしをしている弥生人の姿も見られ、当時の暮らしに想いを馳せることが来ます。
ほかにもダイナミックにレイアウトされた土器の数々や、復元した古墳に立て並べられた埴輪などを実際に見て、今の暮らしと比べてみる面白さや、時を超えて出会えるロマンに感激。
いずれも露出展示が行われているため、ガラス越しではなく間近に遺物の質感や形状をじっくりと観察できるのもポイントです!
常設展示のなかでも筆者のお気に入りはこの「土器の立体パズル」。
ばらばらになった土器(レプリカ)を復元して遊べるのですが、これがなかなか難しいんですよね~!親子であれこれ言いながらチャレンジするのもおすすめです♪
展示室内には年表とともに神戸の歴史ニュースも紹介されており、ちょうど社会科で日本の歴史を勉強しはじめる小学校高学年のお子さんの学びにもぴったりです。
ほかにも館内ではたくさんの収蔵品を見られる「収蔵品展示室」があり、出土した地域や詳細と共に、バラエティ豊富な収蔵品を展示。じっくり見ていると時間を忘れてしまいます。
3階に上がると、テラスでは太陽の光をたっぷりと浴びてなんとも気持ちの良さそうな石造品たちが。ここに並ぶのは兵庫区にあった『兵庫城』から姿を現したものなのだとか。
同じく3階には発掘調査で出土した遺物の調査や整理を行う「遺物整理室」も。また「記録整理室」では、職員が遺物の記録をとっている様子を見学できるのですが、この場所は撮影不可のため、ぜひその目で歴史的な遺物と真剣な表情で向き合う職員さんの姿を目に焼き付けてくださいね!
個人的におもしろかったのは1階にある学芸員さんへの質問コーナー。遺跡や歴史についての質問も並んでいるのですが「遺跡のロマンを教えてください」なんていう素敵なテーマも見つけられました。
館内だけでなく外にも様々な貴重な展示があり、大空の下で"古代ロマン"と触れあえるのも楽しいポイント。
展示を楽しんだあとは、神戸市埋蔵文化財センターのある広大な『西神公園』を散策するのも◎公園内にも銅鐸や古墳のレプリカが並び、屋外のシチュエーションで見るとさらに素敵に見えます。
学んだあとは大きな遊具で体をいっぱいに動かして遊べるので、お子さんも満足すること間違いなし!
小さいお子さんが遊びやすい遊具も。
学び盛りのお子さんにはもちろん、大人も「この場所にこんな遺跡があったのか~!」と思わず感動してしまう、歴史の魅力が満載。こんなに楽しめて無料なのが嬉しすぎますよね!
駐車場はないため、来館の際には地下鉄やバスで来るのがおすすめ。車で来館の際は、近隣の有料駐車場を利用してくださいね!
場所
神戸市埋蔵文化財センター
(神戸市西区糀台6-1 西神中央公園内)
開館時間
10:00~17:00
※入館は16:30まで
休館日
月曜日(月曜日が祝日の場合はその翌日)、休日の翌日
12月28日から1月4日
※臨時休館日あり
問い合わせ
078-992-5201