審査委員特別賞 NPO法人ぴあっと 「こどもの発達のみかたをふやす〜こどもの発達の味方をふやし、こどもの素敵な見方をふやす〜」
団体設立のきっかけは五十嵐代表理事が感じた子育ての孤独感だった。自身も発達障害の子を育てる中で「障害のある子どもの子育ては大変。特に小さい時は外に情報も取りに行けない。共感してくれる人もいない」。同じ思いを持つ家族や支援者らがつながり、子どもたちが自分らしく成長できる地域を目指す。
設立から2年弱。情報交換会、発達支援発表会、市内の発達支援情報サイト「みかた」の運営、小中学校への出前授業など活動は多岐にわたる。発達支援の保護者対象のアンケート調査を森ラボと共同で行い、結果を各小学校に配布するなど学校への働きかけも積極的に行っている。今回の受賞に五十嵐代表理事は「活動を広げるために団体を知ってほしいという思いで応募した。とても驚きました」と話す。
今後については、「情報サイトの充実と出前授業の強化。先生たちへの研修などもたくさんできたら。課題や事例をみんなで共有したい」と意欲的。「私たちが取り組むのは直接支援ではなく中間支援。現場などでは補えないものをサポートできる団体にしていきたい」
取組概要発達にゆっくりさや、凸凹がある子どもと家族が、自分たちらしく暮らせる相模原市をつくるため、発達特性の理解促進のための出前授業の実施や発達支援発表会の開催など、こどもの発達支援に関する活動を行う。
評価のポイントネットワークをつくるだけでなく普及啓発を行うことは、関係者意識を高め多様な子どもたちへの分厚い支援につながる。「誰一人取り残さない」社会の実現に資する取組で、今後、他の市町村に横展開されるような取組に発展していくことを期待する。