ブレードジグの代表的なブレード形状3選の違い【コロラド・ウィロー・インディアナ】
釣りにおいて、ジグのアピール力を高めるために使用される「ブレード」。これは金属製のパーツで、水中で光を反射しながら回転し、魚に対して強い視覚的アピールを与える重要な役割を果たす。ブレードにはいくつかの種類があり、それぞれの形状や動きに特徴がある。ここでは、代表的な「コロラド」、「ウィロー」、「インディアナ」ブレードについて、その特徴を紹介し、使い分け方法について考察したい。
ブレードとは何か
「ブレード」とは、金属製の扁平形状の部品で、ジグのリア部分に取り付けられ、引くと回転することでアピール力を発揮する。主に金色や銀色で、光を反射して魚の目を引き寄せる役割を担っている。
また、ブレードの表面には凹凸があるものもあり、それが水中でのアクションに影響を与え、より細かいアピールを可能にする。ブレードはその形状によって、回転する際のアクションが異なり、魚に対するアピール力も変わる。では、代表的なブレードの種類について、具体的に見ていこう。
コロラドブレード
コロラドブレードは、丸っこい形状をしたブレードで、その特徴的な丸みが水中でのアクションに大きな影響を与える。アピール力が非常に高く、特に光を強く反射するため、視覚的な誘いには最適だ。そのため、遠くの魚にアピールしたいときや、視覚的な刺激で食いつきを誘いたいときに効果的である。
ただし、形状的に巻き重りしやすいというデメリットがある。長時間のキャストやリトリーブでは疲労感が増すことがある。特に、速いリトリーブを行う場合には、巻き抵抗が気になることもある。小さめのものを選ぶと、多少は軽減できるが、アピール度とはトレードオフになる。
ウィローブレード
ウィローブレードは、細長い形状で、スリムなデザインが特徴的だ。この形状は、水中でのアクションがナチュラルで、過剰なアピールを避けたい場合に有効である。魚に不自然さを与えることなく、自然な動きを生み出す。ナチュラルな誘いが必要なシチュエーションで効果的であり、特に警戒心が強い魚を狙う際に活躍する。
また、ウィローブレードはコロラドブレードに比べて巻きが軽いため、リトリーブの際の疲れにくさが大きな魅力となる。速い巻きでも快適に操作できるため、長時間の釣りや疲れにくい操作感を求める釣り人にとっては、非常に使いやすいブレードと言えるだろう。
インディアナブレード
インディアナブレードは、コロラドとウィローの中間的な特徴を持っており、アピール力と巻き抵抗のバランスが取れている。このブレードは、コロラドのような強いアピール力を持ちながら、ウィローに比べて巻き抵抗が少なく、軽い操作感を維持できるため、非常に使いやすい。
特に、海のルアーではこのインディアナブレードが増えてきており、その使い勝手の良さから、さまざまなターゲットに対応できる汎用性の高い選択肢となっている。
魚にあわせてアピール力を変えよう
ブレードジグを選ぶ際、最も重要なのはターゲットとなる魚の種類に合わせてアピール力を調整することだ。
例えば、サバ科の魚はキラキラと光るものに強い反応を示すため、アピール力が高いコロラドブレードや、金色・銀色の明るいブレードが有効だ。このような魚は、光の反射や強いアクションに敏感に反応するため、視覚的なアピールを重視したジグが効果的となる。
一方で、例えばシーバスや黒鯛など、比較的警戒心の強い魚を狙う場合には、ウィローブレードのようにナチュラルなアクションを求める方が良い場合が多い。過剰なアピールを避け、自然な動きで魚を引き寄せることができるため、静かな誘いが重要となる。
<井上海生/TSURINEWSライター>