熟議の国会になっているのか?
石破総理は「熟議の国会にする」と言っていたが、本当にそうなのか?3月4日「長野智子アップデート(文化放送)」では、日刊ゲンダイ第一編集局長の小塚かおるが、ここまでの国会について語った。
小塚「確かに安倍さんみたいに野党の質問にまともに正面から答えないっていうことはなく石破さんは野党の質問に対して真摯に答えているな、ちょっと踏み込んで話しているなという場面はあるんです。ただ一方で予算案を修正するにあたってという話は三党協議という場で自民、公明、維新、または自民、公明、国民民主という形で行われていて、そこの中では結局何をやっているのかわからないですよね。それって自民、公明が多数で自公の間だけで物事を決めていた時と変わらない。野党側も維新は教育無償化を一番強く訴えてきていて、国民民主は年収103万円の壁ですよね。維新のほうで言うと、教育無償化は確かに必要だと思うんですけど、予算案を通すために自民党が数を取りにいくために維新に譲歩した感じなんですよ。教育無償化が制度としてどうなのかっていう議論がどれくらい行われたのかなっていうのは疑問です」
長野「本当にそう思います」
小塚「教育無償化って維新が国全体を考えて言っているのではなく、大阪っていう本拠地のことだけを考えて言っているのかなって思っちゃうわけですよ。なぜなら、もう既に大阪では教育無償化をやっていて色々と問題が出ているんです。例えば兵庫県の生徒が大阪の高校に通っていると適用されないので不公平だという話もあったじゃないですか。でも国がやってくれれば全国で適用されるようになる」
長野「政治の取引みたいな部分が多めに出ちゃって本当に日本の教育全体の今後について議論されたのかっていうところはありますよね。大阪では公立志望者が減ってきて、みんな私立を志望するようになってきた。私立は学費を値上げしたりとか、お金持ちの家は高校の授業料が無償になった分を塾代にあてて結局格差が開いちゃうなど大阪で実際に出ている問題について国会で議論しているのって思いました」