上越市三和区のコウノトリのひなは一粒種 7月上旬に足環装着予定
上越市三和区で2025年5月に孵化(ふか)が確認された国の天然記念物コウノトリのひなは1羽が確認され、順調に成長している。同市教育委員会によると、7月上旬に個体識別のための足環(あしわ)をひなに装着する予定。
《画像:上越市三和区で孵化したコウノトリのひな(2025年6月28日撮影)》
親鳥のつがいは京都府京丹後市生まれの6歳の雄と鳥取県八頭町生まれの3歳の雌で、同区で今年初めて営巣した。
孵化は5月30日に確認された。約1か月が経過した6月28日には、ひなは時折羽を伸ばしたり、親に餌をねだったりしていた。わずかな時間、親鳥が巣を離れ、ひな1羽だけになることもあった。
《画像:巣で立ち上がるひな》
また市教委によると、吉川区で今月に巣立ったひな3羽の性別は雄2羽と雌1羽だった。5月中旬に行った足環装着の際に採取した血液を兵庫県立コウノトリの郷公園(豊岡市)が検査した結果、判明した。
市教委はコウノトリの観察や撮影は巣から150m以上(車の中からは100m以上)離れて行うことや、無断で私有地や農地に入ったり、車を駐車したりしないよう呼び掛けている。