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小田原出身鳥居さん 初のパラ五輪出場へ 母校相洋で活躍誓う

タウンニュース

母校で活躍を誓った鳥居さんと小林校長(右から3番目)ら

小田原市出身の鳥居陽生(はるき)さん(20)が、8月28日(水)から開催されるパリ2024パラリンピックにゴールボール競技の日本代表として初めて出場する。出発に先立ち鳥居さんはこのほど、母校の相洋高校を表敬訪問した。

ゴールボールは視覚に障害のある人を対象に考案された競技。1チーム3人の選手が鈴の入ったボールを転がすように投げ合い、相手のゴールにボールを入れ得点を競う。選手全員は目隠しを着け、音や味方の声などを頼りにプレーする。

幼い頃から野球に打ち込んでいた鳥居さん。同校野球部のピッチャーとして甲子園を目指していたが、高校1年の頃に突然の病気により視力が低下し夢を断念。高校2年の冬からゴールボールを始め「やるからには頂点を目指したい」と競技に打ち込んだ。

2023年には日本代表の強化指定選手に選出、今年4月に日本代表として抜擢された。鳥居さんのポジションはライト。自身の強みについて「コート全体をスムーズに移動しながら伸びのあるボールで攻撃を仕掛けることができる」と語った。

母校を訪問し小林悟校長らと野球部時代の思い出やゴールボールの魅力について話に花を咲かせた鳥居さん。高校時代を振り返り「周りの人に恵まれた」と感謝しながら、大会に向け「パリパラは通過点。今後も出場していきたい」と意欲を口にした。小林校長は「立派になって戻ってきてくれてうれしい。ゴールボールを牽引する存在になってほしい」とエールを送った。

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