Yahoo! JAPAN

11歳の少女は“哀しみ”を知って大人に近づいていく 少女のひと夏を描いた『ルノワール』予告編

映画評論・情報サイト BANGER!!!

11歳の少女は“哀しみ”を知って大人に近づいていく 少女のひと夏を描いた『ルノワール』予告編

早川千絵監督長編2作品目となる新作『ルノワール』が、カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品が決定。日本では6月20日(金)より全国公開となる。この度、予告編とポスタービジュアルが解禁された。

完全な大人たちの孤独や痛みに触れる、11歳のひと夏

子どもと大人の淡い境目をたゆたう少女のひと夏を描いた映画『ルノワール』。マイペースで想像力豊かな主人公・フキは、事情を抱えた大人たちと触れあう中で、11歳の小さな体に宿る“うれしい・楽しい”という感情をむくむくと膨らませていくが、時折見せる子供特有の残酷な一面や鋭い視線にどきりとさせられることも。早川監督は、少女が積み重ねていく感情のひだを細やかに描写すると共に、大人たちの人生のままならなさや、人間関係の哀感を温かなまなざしとユーモアを持って描き出した。

今回解禁された予告編は、11歳のフキが「みなしごになってみたい」というタイトルの作文を提出し、母親(石田ひかり)が教師に呼び出されるシーンから始まる。自由な発想で時たま大人を驚かせるフキだが、闘病中の父親(リリー・フランキー)をいつも気にかけ、放課後は父親の病室へ通う。そんな日々の中で、フキがそれぞれに事情を抱えた大人たちと対峙する姿が紡がれていく――。「人が死ぬと泣く、どうして悲しいんですか?」と大人に問いかけるフキの声。子どもと大人の間で揺れる、ひと夏が繊細に描かれる。

併せて解禁されたポスタービジュアルには、楽しそうに踊るフキの様子が大きく据えられている。うれしい、楽しい、寂しい、怖い…はちきれんばかりの感情を抱えたフキは、“哀しみ”を知って確かに大人に近づいていく。幾重にも変化する11歳の少女の表情は、私たちが過去に置いてきた、遠い日の宝石のような記憶を呼び覚ましてくれる。

【関連記事】

おすすめの記事

新着記事

  1. カスタム梅酒が自分で作れる!英語対応の体験型[蝶矢]が京都にオープン!

    Leaf KYOTO
  2. 名店タッグの新店[鶏焼肉はやし おいちょ]が四条烏丸にオープン!焼肉×鶏焼きの注目コラボ

    Leaf KYOTO
  3. 佐倉綾音さんがスペシャルサポーターを務める「アートスポーツ『LIMITS』全国学生大会 2025」記者会見の様子をレポート!

    声優グランプリ
  4. アートスポーツ『LIMITS全国学生選手権大会2025』 記者会見にスペシャル・サポーターの佐倉綾音が登壇

    SPICE
  5. 辻希美、油断している中開催された誕生日の祝い「みんな…本当にありがとう」

    Ameba News
  6. ドジャース大谷翔平が663日ぶり復帰登板で1回1失点、自らタイムリー放って黒星消す

    SPAIA
  7. 【ピエール瀧が行く ファンキー!公園】荒川区「旧三河島汚水処分場喞筒(ポンプ)場施設」で下水処理のいろはを学ぶ〈前編〉

    さんたつ by 散歩の達人
  8. 『子猫とカワウソのお留守番』を隠し撮りしてみたら…泣けるほど『可愛すぎる光景』が76万再生「なんていじらしい」「めっちゃ癒された」

    ねこちゃんホンポ
  9. ジュビロ磐田、愛媛FCに4-0の快勝!2点を決めたマテウスペイショット、1得点1アシストの川崎一輝のコメント

    アットエス
  10. 小さなテーブルの上で『自分のしっぽを全力で追いかけていた猫』が次の瞬間…思わぬ光景に爆笑する人が続出「ずっと見てしまうw」「オチが秀逸」

    ねこちゃんホンポ