山の中のパン屋さん【Laube】地元の恵みとともに楽しむ、癒しのひととき
皆さんは地粉100%のパンをご存じですか?今回は2024年11月13日にオープンした地粉100%のパンを作る、パンカフェ『Laube(ラウベ)』をご紹介します!
場所
柞原八幡宮の大鳥居をくぐり、道なりに進んでいきます。
手作りの案内看板がところどころに設置されており、訪れる人を温かく迎えてくれます。
西大分駅から車で約8分ほどです。
山の中へ進むと左手にひときわ可愛らしいパン屋さんが現れます。
のぼりが立っていて、どこかほっこりとした雰囲気があり、自然に囲まれた静かなロケーションが特徴です。
店外の自然と店内の温もり
店の庭には色とりどりのお花が咲き、店内は木の温もりが感じられる落ち着いた空間です。
奥にはイートインスペースもあり、カラフルな椅子が並ぶ居心地の良い空間が広がっています。ここからの眺めがとても良かったです。
『Laube』について
このパン屋さんを運営しているのは、2人の女性オーナー。この土地の大家さんから「パン屋さんをやってみない?」と声をかけられたのがきっかけだったとのこと。「山の中のパン屋にお客さんは来るのだろうか」と不安もあったものの、「やってみようか」と挑戦を決意。その後、大家さんが栽培される地粉でのパン作りに試行錯誤しながらも、美味しいパン作りを学び、お店を開ける日は早起きして焼き上げているそうです。
メニュー
店頭には、どれも素材の味を大切にした美味しそうなパンが並びます。特に、地元産の地粉「春みずき」を使ったパンは珍しく、そのしっとりとした食感が特徴的です。今回は4つのパンをご紹介します。
地粉100%のカンパーニュ
オーナーのおすすめのカンパーニュは、地粉100%を使用した贅沢な一品。しっとりとした生地に、ほんのりとした甘みが広がります。
噛むほどに感じる小麦の豊かな風味が、食べ応えのある密度感とともにじわじわと広がり、満足感が長く続きます。腹持ちが良いので、朝食やランチにもぴったりです。外側は少し硬めで香ばしく、内側はしっとりとした食感が特徴的。シンプルながら、素材の良さが引き立つパンです。
あんぱん
炊いたご飯を生地に混ぜ込んだあんぱんは人気のようです。定番のあんぱんとは少し見た目は違いますが、優しいつぶあんの甘さともちもちした食感がクセになります。お米の存在は感じませんが、もちもちの秘密はお米にあるのでしょう。
地粉100%オレンジピールクッペ
このクッペは、たっぷり入ったくるみとオレンジピールが特徴的で、地粉のしっとり感と相性抜群です。
くるみの香ばしさが地粉の甘みを引き立て、オレンジの爽やかな香りが広がります。オレンジピールのほのかな酸味がアクセントになり、くるみの食感とともに、一口食べるごとに風味が深まるパンです。
ピザパン
ピザパンは、ふわふわとした生地の中にたっぷりの具材が詰まった贅沢なおかずパンです。ゆで卵、ツナ、玉ねぎなどの具材がぎっしり詰まっており、ソースがまた絶品でランチにもぴったり。
この日も開店前から並ばれていたお客さんがいたそうです。毎回2時間ほどで売り切れるということだったので、早めの訪問をおすすめします。
パン以外にも大家さんが育てているみかんや椎茸、地粉のお米など無農薬の地元産農作物も販売されており、地域の恵みを感じられます。
イートインスペース
最近設けられたイートインスペースからは、山々の美しい景色を眺めながら、ゆったりとパンを楽しむことができます。今後、椅子を増設したり、ピアノを設置したり、コーヒーなどのドリンクやランチの提供も検討中とのこと。
夕日の時間帯の眺めも美しいそうですよ。
取材当日は、温かな日差しが差し込む穏やかな一日で、周囲にはみかんの木がたくさん実っていました。大家さんとも楽しくお話をさせていただき、なんとヤギの柵や石垣、道の整備までも大家さん自身が手掛けたとのこと。手作りのベンチやテーブルなども所々に置かれていました。好きな場所でパンを食べていいそうです。
今後はキャンプ場や温泉の設置も夢に描いているそうで、この場所の未来がますます楽しみですね。
自然に囲まれた「Laube」で、こだわりのパンと共に癒しのひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか?