つわりが軽くて油断…安定期に”突如の不調”とセルフケア体験記
ライターの【水野谷つむぎ】です。以前は、幼稚園で働いていました。今回は、32歳で長男を出産したときに私が経験した産前トラブルについてお話したいと思います。
疲労感、息切れ、めまい…安定期に突如の不調
つわりが軽く、油断していた私は、安定期に入った5ヶ月の半ばからさまざまなマイナートラブルに見舞われることになりました。妊娠高血圧症候群や入院といった事態にはなりませんでしたが、“一難去ってまた一難”といった具合に、さまざまな症状があらわれたのです。
まずあらわれたのは、疲労感と息切れでした。2階に行って降りてきただけで、「はぁはぁ」と、口で息をするほどの息切れに見まわれ、立ちくらみどころか、椅子に座っていてもめまいがするようになりました。
当時はまだ仕事をしていたこともあり、気持ちの焦りもあったのか、感情の起伏が妙に激しく、職場で泣いてしまうこともありました。これは意識して酸素を取りこむことで改善していきました。
ある日突然歩けなくなる…こむら返りも頻繁に
妊娠8ヶ月に入ったあたりからは股関節痛に悩まされました。それまで往復2時間以上の距離を普通に歩いていましたが、ある日突然20~30メートルを歩いただけで、足を引きずらなければ歩けない状態に陥りました。
あまりに突然のことにどうしたらいいのか青ざめましたが、それ以来、道端でのストレッチ、骨盤ベルトの着用で、どうにかしのぐ生活を送ることになったのです。
また同じころ、明け方のこむら返りに悩まされるようになりました。大きなおなかのどこにこんな瞬発力があるのかと思えるほど、文字どおり飛び起きました。徐々にひどくなり、歩いていても突然つったり、運転中だったり、すねとふくらはぎ両側を同時につってしまったりと、冷や汗が止まらなくなることが度々ありました。
ミネラル、特に亜鉛が良いと聞き、摂り入れることで改善させることができました。
腰が痛い…仰向けになったが最後、動けない!
そして最後に腰痛がきました。横になる動きも痛いのに、仰向けになっても痛い。横向きに寝返りを打つなんて言語同断。少しでも動かそうとすると腰が「びきっ」となるので、どこから動かしたらいいのか分からなくなりました。寝返りを打つだけでこんなに頭を使うなんて、考えたこともありませんでした。
ケアとしては、まずセルフケアでのお灸や鍼を試しました。効果があるように感じられるのですが、ケアしたい部分が背面ばかりで気軽にセルフケアが行えず、続けられず断念しました。そこで、自分なりに、日中のみだった骨盤ベルトを就寝するときにも着用するようにしましたが、変化はありませんでした。
そのほか、体内の臓器の位置を調整するという整体にも何回かお世話になりました。行ったその日は何となく体が軽くなった感じがするのですが、劇的な効果があったとは言えない程度。妊婦健診で診察台に横になるたびに身動きのとれない人になっていました。
産後もその痛みに変化はなく、わが子の泣き声に抱き上げてあげたい思いと、ベッドから起き上がるために体位変換をしなければいけない苦痛とを計りにかけてしまったことは一度や二度ではありません。
それらは産後1ヶ月を迎えるころ、ようやく落ち着いてきました。
当時、担当医に相談しても、「体が準備しているからだからね」の一言で、ケアの仕方などのアドバイスは何もなく、精神的にもつらくなりがちでした。似たようなトラブルの方がいらっしゃいましたら、私のセルフケアが参考になればうれしいです。
妊娠39週5日で生まれてきた息子は、身長51.5cm、体重3308gの健康優良児でした。どれだけトラブルに見舞われても、元気に生まれてきてくれたら、それだけで忘れられます。
[水野谷つむぎ*プロフィール]
少しずつお兄ちゃんらしさが見えてくる2歳児と日々目に見えて成長する0歳児とのラブラブな時間を満喫するモンテッソーリアンです。日々の変化を目の当たりにできる幸せを噛みしめながら、子育てマインドをアップさせて、子どもとの生活がより楽しく、より楽になる方法をお伝えする仕事をしています。
※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。