良品計画の社長に清水智副社長が就任予定 堂前宣夫社長は会長へ
国内外で「無印良品」を展開する良品計画は10月11日、取締役副社長の清水智(しみずさとし、54歳)氏が11月23日の株主総会後に代表取締役社長に就任する人事を発表した。現社長の堂前宣夫氏は会長へ、現会長の金井政明氏は取締役を退任し顧問に就任する。
新社長に就任予定の清水智氏は、1996年に良品計画に入社し、「無印良品」の有楽町店の店長を経た後、2015年に取締役販売部長に就任。東アジア事業部長や中国大陸事業部長など、「無印良品」の海外事業を担ってきた。
代表取締役会長に就任する堂前宣夫氏は、マッキンゼー・アンド・カンパニー・インク・ジャパンやファーストリテイリングで取締役副社長、マネックスグループの社外取締役などを務めた後、2019年に良品計画に入社、2021年9月に代表取締役社長に就任した。
また、良品計画は同日、2024年8月期の通期連結決算を発表した。売上高にあたる営業収益は6616億7700万円(前年比13.8%増)、営業利益は561億3500万円(同69.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は415億6600万円(同88.5%増)と大幅な増収増益だった。
良品計画は、国内で623店舗、海外で682店舗を展開しており、前期末から117店舗増加している。「無印良品」の新規出店に伴う店舗数の増加に加え、国内の売り上げが好調に推移したことで2桁での増収となった。
良品計画の2025年8月期の連結業績予想は、営業収益は7340億円(前年比10.9%増)、営業利益は550億円(同2.0%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は380億円(同8.6%減)としている。