アニメ『ざつ旅-That‘s Journey-』鈴ヶ森ちか役・月城日花さんインタビュー|私にとってかげがえのない一生忘れられない作品です
電撃マオウ(KADOKAWA刊)にて連載中の『ざつ旅-That‘s Journey-』がTVアニメ化。2025年4月7日~6月にかけてAT-X、BS11、TOKYO MXなどで放送されました。
漫画家志望の女子大生・鈴ヶ森ちかは、編集部に新作のネームを持ち込むも全ボツに。心が折れそうになった彼女ですが、SNSのアンケートで旅先を決めるという、行き当たりばったりな旅をすることをふと思いつきます。その旅先で彼女が見たもの・感じたこととは。
アニメイトタイムズでは、本作の見どころや出演者たちの旅事情などを聞く連載インタビューを実施しています。連載の最後は鈴ヶ森ちか役の月城日花さんにお話を聞きました!
 
【写真】声優・月城日花にとって『ざつ旅-That‘s Journey-』とは「かげがえのない一生忘れられない作品」
りりさんとふゆねぇは、二人で一つのような存在
──11話では旅のなかで天空橋りりと糀谷冬音の関係をどうにかしようとするちかの姿も描かれました。11話を振り返ってみての感想を教えてください。
鈴ヶ森ちか役・月城日花さん(以下、月城):後輩としてりりさんとふゆねぇを仲直りさせなきゃと頑張るちかちゃん、健気でとってもかわいかったですね! ふゆねぇの気持ちをちゃんと聞いて、ふゆねぇの得意分野である漫画で気持ちを伝えたらどうか? とアドバイスするちかちゃん、ちゃんとふゆねぇのことを考えてるなってほっこりしました。
喧嘩しているときもお互いのことを気にかけていて、最終的には譲れないものがあっても、それが相手の為ならどっちでもいいと思えるくらいに本当に仲良しなんだなと感じましたし、りりさんとふゆねぇらしい仲直りの仕方で、やっぱりこの二人は、二人で一つのようなかけがえのない存在なんだなと思いました!!
──冬音への印象を教えてください。
月城:普段はふわふわしていてマイペースな優しいお姉さんというイメージです! ちかちゃんが言っていた通り、日常のちょっとした出来事も何でも漫画で置き換えることができる自分の世界をしっかりと持っている人で、ちかちゃんが悩んでいるときも助言をしてくれたり、ちかちゃんが「師匠!」というのも頷けます。
 
 
現場での佐藤(聡美)さんもいつも優しくて、みなさんがする旅のお話を目を輝かせながら聞いたりお話する姿にとても癒やされました! でも、お芝居中は真剣に台本に向き合っている姿はふゆねぇと重なる部分があって。雰囲気も佐藤さんとふゆねぇって似てるな……と思ってました!
──天空橋りりへの印象を教えてください。
月城:普段が寡黙な分、お酒を飲んでいるときなどのギャップがとてもかわいい人だなと思います。でもお酒を飲んでいるときに人の本性が出る、という説もありますし、りりさんも本当は表情や声色が変わりにくいだけで内心はいつもあんな感じなのかな? と思ったり。こんなにクールなのに、結構乙女で少女漫画家なのもかわいい所ですよね。知れば知るほど魅力が出てくるキャラクターだなと思います!
現場での日笠さんはいつも明るいムードメーカーで、『ざつ旅』で出てくる場所はほとんど行ったことがある程の旅好きな方なので、毎回そのお話を聞くのが楽しみでした! 私が初主演で緊張しているときも「こうしたらやりやすいかも」とアドバイスもしてくれて、周りをよく見ている頼れるお姉様です。
 
『ざつ旅』また新しい自分を見つけてみようかなと思えるような、そんな温かい作品
──作品を振り返ってみて、印象に残っているエピソードや旅先を教えてください。
月城:たくさんありますが、第6旅のちかちゃんの宇都宮での一人旅のお話はすごく印象に残っています! これまでみんなと旅をしてきて色んなことを感じてきたからこそ、たくさんのことに興味を持てたちかちゃんが、ひとりでもみんなのことを思い出しながら旅をしていく姿が、第1旅とは全然違って、ちかちゃんの心の変化を感じられてとても好きです。
特に「一人旅ってこうやって、ゆっくり気持ちを噛み締めて何かに気付ける旅なんだ」というセリフが大好きですね。ハッスー、ゆいちゃん、ふゆねぇ、りりさん。ひとりひとりが今のちかちゃんを形作っている、とっても大切な存在なんだなと思いました。
 
──月城さんの旅の必須アイテムを教えてください。
月城:「お菓子」です!! 遠出するときはいつも何かしらのお菓子を持っていってます。元々お菓子が好きなんですけど、移動時間とか何もすることがないときに食べたくなっちゃいます。旅では特に移動する時間が長くなると思うので、必須アイテムですね……。駅でご当地のお菓子とか見つけたらすぐ買っちゃいます!
──『ざつ旅-That's Journey-』は月城さんにとってどのような作品になっていますか?
月城:初めての主演で、色んなことを学べて色んなことを感じられた、私にとってかげがえのない一生忘れられない作品です。アニメに関わらず作品って、原作者さんや声優さん、制作のみなさんなど、たくさんの人の思いが詰まったものなんだなと、実際に『ざつ旅』という作品に携わらせていただいて改めて感じました。
旅の中で人との繋がりを感じながら自分も成長していくちかちゃんのように、私自身も少し成長できたんじゃないかなと思います。この作品に出会えて本当によかったです。
 
──改めて、『ざつ旅-That's Journey-』視聴者の皆様にメッセージをお願いします!
月城:『ざつ旅』を見ていただきありがとうございました!!! 『ざつ旅』の放送日に「#ざつ旅」でツイートしてくださっているみなさんの作品の感想や、「自分もここ行ったことある!」「地元だ!」というコメントを見るたびに、『ざつ旅』という作品がみんなに愛されているのを感じてすごく嬉しくなりました!
『ざつ旅』は忙しい毎日の中で、ちょっと休憩してほっと一息ついて、また新しい自分を見つけてみようかなと思えるような、そんな温かい作品だと思っています。見ているみなさんの心にもそれが伝わって、少しでも『ざつ旅』を見ている時間が、心休まる時間になっていたらいいなと思って精一杯演じさせていただきました! 原作の方ではまだまだ続いているので、アニメが終わっても原作を見て、またちかちゃんたちを感じてくださると嬉しいです!
 
[構成 M.TOKU]