全国から参拝客が訪れる「安産の守り神」がいる神社【京都市北区】
京都にはたくさんの神社仏閣がありますが、長年、子どものいる家庭が訪れご利益を授かってきたスポットもいくつかあります。
我が子の健やかな成長は親にとって何ものにも代えがたいもの。『きょうとくらす』では、子どもや家族を守ってくれる存在として、京都で長い間親しまれている神社仏閣をご紹介します!
今回紹介する『わら天神』は、京都市北区にある安産祈願で有名な神社です。筆者自身も出産の際に、わら天神で安産祈願を行いました。そのおかげか無事に2人の子どもを授かることができ、とても感謝しています。
この記事ではわら天神の見どころや授与品について詳しく解説します! ぜひチェックしてみてくださいね◎
わら天神の正式名称は「敷地神社」
京都市バス・わら天神前から歩いてすぐ。近隣に提携の駐車場があり、30分無料のサービス券をいただけるので車で訪れる際も安心ですよ。
わら天神の正式名称は、『敷地神社(しきちじんじゃ)』。境内で授与される『わらのお守り』にちなんで『わら天神』の愛称で親しまれています。地元の人々だけでなく、全国から多くの妊婦さんや家族が安産祈願に訪れるそう。
わら天神の歴史は古く、平安遷都以前には“北山の神”として山背国葛野郡衣笠村に祀られていました。その後応永4年(1397年)、足利義満が金閣寺を造営する際に、現在の場所に移されたと伝えられています。
安産祈願で有名な「わら天神」
わら天神に祀られている御祭神は、日本神話に登場する木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)です。
木花開耶姫命は“天津神”として知られる女神で、火を放たれた御殿の中で3人の子を無事に出産したという神話があります。このことから“安産の守り神”として広く信仰されるようになりました。
安産御守のなかには“稲わら”が!
わら天神で特に有名なのが、こちらの安産御守。錦袋の中には御守三体(わらの御守・紙の御守・安産護符)が納められていますよ。
この“わらのお守り”には、ちょっとした言い伝えがあります。
それは「節(ふし)があれば男の子、節がなければ女の子」というもの。筆者も実際に2度、わら天神でお守りを授かりました。結果は……1勝1敗!
つまり、一度は言い伝え通りで、もう一度は外れたということです。もちろん必ず当たるわけではありませんが、授かったお守りが出産までの心の支えになったのは確かでした。
境内にはたくさんの“よだれかけ(スタイ)”
通常、神社の境内には願い事がかかれた絵馬がかけられていますが、わら天神には“よだれかけ(スタイ)”がかけられています。
このよだれかけはのちほど紹介する『九ヶ月九日参り』の際にいただけるもので、無事に出産を終えたときに感謝の言葉とともに奉納するのが習わしです。
筆者は安産祈願の際にこのよだれかけを見て、とても勇気をもらったことを覚えています。せっかくなので子どもたちの成長を願って、よだれかけを奉納させていただきましたよ。
戌の日だけでなく「九ヶ月九日参り」も実施
妊娠5か月目の“戌の日”に安産祈願をするという風習は有名ですよね。これは犬のお産が軽く、元気な子をたくさん産むことで“安産の象徴”とされているからなんだそう。わら天神でも戌の日の参拝が特ににぎわいます。
さらに、わら天神では全国でも珍しい『九ヶ月九日参り』が実際されていることでも知られています。
出産間近の九ヶ月九日は、語呂合わせで「苦(九)を越(九)える」と読めることから、九ヶ月九日を無事に迎えられた感謝と安産を祈願するというもの。
ちなみに『九ヶ月九日参り』という名称ですが、9日に限らず、出産予定日の前月であればお参りはいつでも可能だそう。申し込み方法や授与品など詳しくは、敷地神社のホームページで確認してくださいね。
わら天神のお守りや御朱印は?
わら天神の社務所では、お守りや御朱印などの授与品をいただくことができます。筆者が訪れた際にもとても丁寧に対応していただきました。
安産祈願やご祈祷について分からないことがあれば、こちらで尋ねてみるとよさそうです◎
わら天神では安産御守のほかにも、さまざまなお守りが授与されています。2025年元旦からは、新しく『こどもまもり』『勝ち守』『学業成就御守』が加わったそう。
こちらは参拝の記念にわら天神でいただいた『御朱印』(500円)。書き置きのみですが、かわいらしいデザインの御朱印が数種類用意されていましたよ。
子どもの健康と幸せを願って
安産祈願だけではなく、九ヶ月九日参りやお礼参り、お宮参りなど、子どもの健やかな成長を見守ってくれる『わら天神』。
京都ではよく知られた安産祈願の神社なので、子どもを授かった際にはぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
【詳細情報】
敷地神社(わら天神)
住所:京都府京都市北区衣笠天神森町10
電話番号:075-461-7676
参拝時間:8:30~17:00
拝観料:無料
駐車場:提携の駐車場あり
文/桜井こと
【画像】桜井こと
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