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【倉敷市】【2/22(土)~3/9(日)開催】第22回みずしま雛めぐり ~ 地区が一丸となって伝統行事を子どもたちにつなぐイベント

倉敷とことこ

【2/22(土)~3/9(日)開催】第22回みずしま雛めぐり ~ 地区が一丸となって伝統行事を子どもたちにつなぐイベント

節分が過ぎると、雛まつりの季節がやってきますね。

雛人形を出すのは、立春後最初の大安が良いとされています。2025年の立春後最初の大安は2月8日と土曜日だったので、そろそろ町中でも雛人形がお目見えしてきました。

私は2023年12月に関東から倉敷へ移住してきて、二度目の春を迎えます。

倉敷に越してくるまで、雛人形といえば各家庭や学校のなかで眺めるものというイメージがありましたが、倉敷では市内の各地区で店先などに雛人形が飾られる「倉敷雛めぐり」が開催されているとのこと。

新型コロナウイルス感染症拡大対策期間を経て、規模が拡大したという水島地区の「みずしま雛めぐり」について話を聞いてきました。

「第22回倉敷雛めぐり」とは

倉敷市内の施設・お店・ギャラリー、旅館などで雛人形の展示をおこなう倉敷雛めぐりは、今年(2025年)に22回目を迎えます。

2月22日(土)~3月9日(日)まで、倉敷市内の五つの地区がそれぞれのテーマのもと雛祭りイベントをおこないます。

・倉敷地区「ひなが華やぐ 白壁のまち」
・玉島地区「お茶の文化と桃の郷 玉島みなとお雛づくし」
・児島地区「いい日いい味 雛めぐり」
・真備・船穂地区「お雛様でつながる竹の町とスイートピーの里」
・水島地区「みんなこいこい 福に連なる水島雛めぐり!!」

「第22回みずしま雛めぐり」とは

水島地区は、倉敷雛めぐりの第一回開催時から参加している地区です。

2025年は、公民館や児童館などの公共施設を中心に13か所で開催。昔ながらの雛飾りや子どもたちをはじめとした地域の人たち手作りの雛人形が飾られます。

展示会場は、以下の画像を確認してください。

第22回みずしま雛めぐり開催にあたり、以下のセレモニーイベントを予定しています。

・雛列車出発セレモニー
・オープニングセレモニー
・雛渡御

EPSON MFP image

会期中、みずしま雛めぐりチラシにあるスタンプ用紙にスタンプが五つ以上押されると、水島商店街で使える商品券の抽選権がもらえるとのこと。チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

第22回みずしま雛めぐり実行委員会へ、インタビュー

第22回みずしま雛めぐり実行委員会代表を務める尾崎浩子(おざき ひろこ)さんに、みずしま雛めぐりの歴史や2025年の見どころを聞きました。

尾崎浩子(おざき ひろこ)さん

──みずしま雛めぐりの歴史を教えてください

尾崎(敬称略)──

ほかの地区は伝統的な雛人形を持っているところも多いのですが、水島はほかの地区のような立派な雛人形がありませんでした。

そこで、最初の頃は手作りの雛人形を商店街の店先に飾ったり、お客さまに甘酒を振舞ったりしていたんです。そして、回を重ねるなかで新聞などを使って、各家庭で使われていない雛人形の寄付を呼び掛けたところ、たくさんの雛人形が集まりました。

雛人形ってお祝いのために購入するためどの家庭も思い入れがありますし、高価なものです。そのため、タンスの肥やしになるくらいなら日の目を浴びさせたいと思う市民が多かったようですね。

第3回くらいからしばらくは、水島商店街の各店舗にその雛人形を飾っていました。当時は、商店街の活性化を図る目的で開催していたんです。

現在もおこなっているスタンプラリーは、水島商店街で雛めぐりをしていた頃にはじめたもの。雛人形をただ眺めるだけでなく、雛めぐりに来てお得な気持ちになってもらい、抽選で当たった商品券で買い物をしてもらうことで商店街を盛り上げたくてはじめました。

ところが、2020年に新型コロナウイルス感染症の感染が拡大して、人々が集まれなくなりましたよね。みずしま雛めぐりは、甘酒を振舞うなど飲食も伴っていたので、3年ほどほとんど活動できませんでした。

やっと再開したと思ったら水島も高齢化が進んでいて、商店街での雛めぐりは実現できそうになくて。そこで、公民館などの公共施設を使って雛めぐりをすることになったんです。同時に、公民館の地区にある幼稚園や保育所の子どもたちが作った雛人形も飾るようになりました。

写真提供:みずしま雛めぐり実行委員会

すると、雛めぐり期間中に自分の作った雛人形を鑑賞しに、公民館へ子どもたちがたくさん来館するようになりました。その賑わいが水島中の公民館で話題になったことで、水島中の公民館での雛めぐりが実現し、2025年は13か所でイベントが開催されます。

──水島商店街を飛び出して、水島中の大イベントになった2025年のみずしま雛めぐり。どのようなねらいがありますか

尾崎──

地域の活性化です。

水島では、地域の中学校や高校の子どもたちと地域の人たちが一緒に雛人形を飾ります。

現代の子どもたちのなかには、自宅で雛人形を飾る習慣のない子どももいます。そのような子どもたちに、地域の人たちが雛人形の飾りかたやその由縁を伝える。昔はどの家庭も当たり前のようにやっていたことを、今は地域の大人が地域の子どもたちに伝えるようになってきていると感じます。

また、みずしま雛めぐりの大きな特徴は、幼稚園や保育園の園児が制作した雛人形が多数展示されることです。どの園も、先生がたが工夫を凝らして独創的な雛人形を子どもたちと一緒に作ってきてくれます。

写真提供:みずしま雛めぐり実行委員会

子どもたちの作品が飾られると、その家族がみずしま雛めぐりに来てくれます。「孫の雛人形を観に来ました」と、四国などの県外からいらっしゃるかたもいますよ。

水島は観光地ではないので、なかなか旅行客がいらっしゃいません。でも、この期間は子どもたちの家族がたくさん遊びに来てくれるので、町も賑わいます。

──「第22回みずしま雛めぐり」の見どころを教えてください

尾崎──

今年は、新型コロナウイルス感染症拡大対策期間を経て久しぶりにライフパーク倉敷が会場のひとつになります。ライフパーク倉敷には、雛人形を12台以上展示するほか、つるし雛をはじめとした創作雛が多数展示される予定です。

水島商店街での展示がなくなって久しく展示していなかった雛人形も、数多く展示する予定ですのでぜひご覧ください。

また、各セレモニーイベントには水島地区の認定こども園や保育園、小学校の子どもたちが多数参加します。

特に、子どもたちが雛人形の格好をして都羅の小径(つらのこみち)を練り歩く雛渡御(ひなとぎょ)は、毎年連島の地区中の人が楽しみにしています。大変華やかなので、こちらも多くのかたに見ていただきたいです。

──最後に、読者へメッセージをお願いします

尾崎──

水島臨海鉄道ではかわいらしいお雛列車も運行しますので、ぜひそれに乗ってみずしま雛めぐりにお越しください。

みなさまのお越しを楽しみにしています。

2024年開催時のお雛列車

おわりに

前職で勤めていた学校を含め、新型コロナウイルス感染症拡大対策期間を経てイベントの規模を縮小した団体をよく耳にします。
しかし、みずしま雛めぐりは、新型コロナウイルス感染症拡大対策期間を経て、2025年が過去最大規模の雛めぐりになるとのこと。これは、長年地域の人々がみずしま雛めぐりを大切に守り続けたからこそなのでしょう。

普段は車やバスで水島を訪れるかたも、みずしま雛めぐり期間中は水島臨海鉄道のお雛列車に乗って、水島地区が一丸となって準備した雛人形をめぐり、スタンプラリーに参加してみてはいかがでしょうか。

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