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【海辺の暮らしリポート】家は海から50m! 親子で楽しむ下甑島のシンプルライフ【鹿児島県薩󠄀摩川内市下甑島】

田舎暮らしの本

【海辺の暮らしリポート】家は海から50m! 親子で楽しむ下甑島のシンプルライフ【鹿児島県薩󠄀摩川内市下甑島】

下甑島のダイナミックな自然に魅了され、「こんな場所で子育てをしたい」と移住。地域おこし協力隊を卒隊した後も定住し、都会とはまったく違う環境を親子で満喫している。そんな澤さんに、海を間近に感じる暮らしや、子育て環境について伺った。

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掲載:2025年9月号

鹿児島県薩󠄀摩川内市 下甑島(さつませんだいし しもこしきしま)
鹿児島県本土から西へ約30km、東シナ海に浮かぶ甑島列島は、上甑島・中甑島・下甑島からなり、最南端にあたる下甑島は断崖や険しい山が続き、その狭間に小さな集落が存在する。写真は、中甑島と下甑島を結ぶ甑大橋。鹿児島県本土の川内港から下甑島・長浜港へ高速船(1日2便)で約70分、串木野新港からフェリー(1日2便)で約105分。

離島での子育ては日々、驚きや学びが満載

澤 未恵(さわみえ)さん●51歳
埼玉県生まれ。スポーツイベントの運営などの仕事を経て、2021年9月に神奈川県葉山町から小学2年生の娘と移住。地域おこし協力隊(~2024年3月)として下甑島の地域資源を利用した商品開発に取り組んできた。鷹丸工房と開発した「えびくん たかえびの燻製」は水産庁長官賞を受賞。現在は島内の企業に勤務。

「下甑島は、移住した友人宅を訪ねたことがきっかけで来ました。海が近く、すぐ後ろには里山がある。こんな場所で子どもを育てたいと思いました」

 2021年9月、下甑島に移住した澤 未恵さんは、移住の決め手をこう語る。

「海との距離は50mほど。どんなに忙しくても、海辺を散歩して波の音を聞くと心が落ち着きます。夏は家から水着のまま海水浴に行き、自宅の外にあるシャワーで洗えるのもいい。娘が学校から帰ってきたあとや週末は親子でカヤックに乗っています。たまにウミガメがいることもあるんですよ」

昨年2人乗りカヤックを手に入れ、海のレジャーを満喫中の澤さん親子。

澤さんがつくったドラム缶風呂。あちこちに移動して楽しんでいる。写真は片野浦。

毎年秋、下甑島に回遊してくるバショウカジキの赤ちゃんを持つ澤さん。

 現在暮らす平屋は、地域おこし協力隊卒隊にあたり、昨年2月に巡り合えた物件。6LDKのうち3室を島内の大工さんに改修してもらった。

「平屋は広さがあり、落ち着きます。ただ、甑島の冬は寒いので、すきま風は厳しいです。事前に友人から『こたつは必要』と言われたので持ってきましたが、本当に役に立っています。夏は暑くエアコンも必要です」

 近隣にスーパーがあり、生活に不便を感じることはないが、宅配便が届くのに長くて1週間見積もる必要があるのだそう。

「おかげで事前に準備をする習慣が身につきました。また、自分でつくれば何とかなるということも親子で学びました」

 移住当初は小学2年生だった娘さんも、現在は6年生。全校生徒は20人で、学年全体がきょうだいのように学べる環境。学校でウミガメの卵の観察があったり、地域の夏祭りでは港で魚のつかみ取りが行われたり、自然に近いからこそのイベントも多く、離島ならではの子育てを体感している。

 現在、澤さんは地域の企業に勤務しながら、自宅を活用した交流拠点づくりなど、大忙しの日々を送る。

「まだ準備段階ですが、島の植物を使ったアロマクラフトのワークショップなどができればいいですね」

澤さんと友人が、島の人たちやイベント会社とともに開催した「下甑ぐるっとマラニック」。約54㎞のコースで、下甑島の全集落を巡る。給水ポイントでは、島の郷土料理などがふるまわれた。

手打海岸は澤さん親子の散歩コース。波の音を聞き、海に触れると心が落ち着くのだそう。

文/横澤寛子 写真提供/澤 未恵さん、薩󠄀摩川内市

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